秋の夜は
はや長月に
なりにけり
ことわりなりや
寝覚めせらるる
あきのよは
はやながつきに
なりにけり
ことわりなりや
ねさめせらるる
Настал сентябрь,
Длиннее стали ночи.
Неудивительно,
Что просыпаюсь я,
Рассвета не дождавшись!
* Песня построена на игре слов: нагацуки — «сентябрь» (букв. «длинный месяц») ассоциируется с нагай — «длинный, долгий».
朝ぼらけ
おきつる霜の
消えかへり
暮れ待つほどの
袖を見せばや
あさぼらけ
おきつるしもの
きえかへり
くれまつほどの
そでをみせばや
С тобой расставшись,
Таю, словно иней,
И ночи с нетерпеньем жду,
Чтоб показать тебе рукав,
Слезами увлажненный.

夜もすがら
消えかへりつる
わが身かな
涙の露に
結ぼほれつつ
よもすがら
きえかへりつる
わがみかな
なみだのつゆに
むすぼほれつつ
В любовных муках
Я провёл всю ночь,
Едва не захлебнувшись
Обильно выпавшей
Росою.

色香をば
思ひも入れず
梅の花
常ならぬ世に
よそへてぞ見る
いろかをば
おもひもいれず
うめのはな
つねならぬよに
よそへてぞみる
Ни красота цветов,
Ни аромат
Мне не волнуют сердце:
Ведь мир, в котором они цветут,
Непостоянен!

ひとり寝る
宿の常夏
朝な朝な
涙の露に
濡れぬ日ぞなき
ひとりねる
やどのとこなつ
あさなあさな
なみだのつゆに
ぬれぬひぞなき
На ложе одиноком
Которую уж ночь я провожу,
И, словно увлажненная росою
Алая гвоздика,
Не просыхают по утрам мои глаза.

あかつきの
月見むとしも
思はねど
見し人ゆゑに
ながめられつつ
あかつきの
つきみむとしも
おもはねど
みしひとゆゑに
ながめられつつ
Не собирался нынче я луною
Любоваться,
Но, вспомнив, как когда-то
Любовались ею с милой,
В задумчивости на луну смотрю.

津の国の
ながらふべくも
あらぬかな
短き蘆の
よにこそありけれ
つのくにの
ながらふべくも
あらぬかな
みぢかきあしの
よにこそありけれ
О жизнь моя!
Продлишься ты, наверное, не доле,
Чем это вот короткое коленце
У тростника
На побережье Цу.

旅の空
夜半のけぶりと
のぼりなば
海人の藻塩火
焚くかとや見む
たびのそら
よはのけぶりと
のぼりなば
あまのもしほび
たくかとやみむ


世の中に
ふるかひもなき
たけのこは
わが経む年を
奉るなり
よのなかに
ふるかひもなき
たけのこは
わがへむとしを
たてまつるなり


秋ふかく
なりにけらしな
きりきりす
ゆかのあたりに
こゑきこゆなり
あきふかく
なりにけらしな
きりきりす
ゆかのあたりに
こゑきこゆなり
Осень
Поздней стала,
Кузнечика
Слышу стрекотание
Где-то на полу.

Примерный перевод

うつつとも
夢ともえこそ
わきはてね
いつれの時を
いつれとかせん
うつつとも
ゆめともえこそ
わきはてね
いつれのときを
いつれとかせむ


よそにては
中中さても
ありにしを
うたて物おもふ
昨日けふかな
よそにては
なかなかさても
ありにしを
うたてものおもふ
きのふけふかな


世の中は
みなほとけなり
おしなへて
いつれのものと
わくそはかなき
よのなかは
みなほとけなり
おしなへて
いつれのものと
わくそはかなき


夏衣
たちわかるへき
今夜こそ
ひとへにをしき
思ひそひぬれ
なつころも
たちわかるへき
こよひこそ
ひとへにをしき
おもひそひぬれ


君か世を
長月とたに
おもはすは
いかに別の
かなしからまし
きみかよを
なかつきとたに
おもはすは
いかにわかれの
かなしからまし


思ふ事
なるといふなる
すすか山
こえてうれしき
さかひとそきく
おもふこと
なるといふなる
すすかやま
こえてうれしき
さかひとそきく


しら浪の
打ちやかへすと
まつほとに
はまのまさこの
かすそつもれる
しらなみの
うちやかへすと
まつほとに
はまのまさこの
かすそつもれる


山かつの
かきほにおふる
なてしこに
思ひよそへぬ
時のまそなき
やまかつの
かきほにおふる
なてしこに
おもひよそへぬ
ときのまそなき


三千代へて
成りける物を
などてかは
桃としも將
名け初め劍
みちよへて
なりけるものを
などてかは
ももとしもはた
なけはぢめけむ


旅の空
夜はの煙と
のぼりなば
蜑の藻汐火
たくかとやみむ
たびのそら
よはのけぶりと
のぼりなば
あまのもしほひ
たくかとやみむ
В небо странствия
Полуночное дым
Если не поднимался,
То и огонь, где рыбаки выжигают соль,
Гореть бы перестал...
Примерный перевод

月影は
たびの空とて
變らねど
なほ都のみ
こひしきやなぞ
つきかげは
たびのそらとて
かはらねど
なほみやこのみ
こひしきやなぞ


春來れど
きえせぬ物は
年をへて
頭に積る
雪にぞ有りける
はるくれど
きえせぬものは
としをへて
かしらにつもる
ゆきにぞありける
Даже если придёт весна,
Будет то, что не исчезнет:
На голове
За многие годы
Скопившийся снег!
Примерный перевод

わが宿の
櫻なれども
ちるときは
心にえこそ
任せざりけれ
わがやどの
さくらなれども
ちるときは
こころにえこそ
まかせざりけれ


今年だに
まつ初聲を
郭公
よにはふるさで
われにきかせよ
ことしだに
まつはつこゑを
ほととぎす
よにはふるさで
われにきかせよ


宿ちかく
はな橘は
ほり植ゑじ
昔をしのぶ
つまとなりけり
やどちかく
はなたちばなは
ほりうゑじ
むかしをしのぶ
つまとなりけり
Не пересажу
Померанец цветущий
Ближе к дому,
Станет женой он,
Тоскующей о былом...
Примерный перевод

棚機に
衣もぬぎて
かすべきに
ゆゝしとや見む
墨ぞめの袖
たなばたに
ころももぬぎて
かすべきに
ゆゝしとやみむ
すみぞめのそで


秋の夜の
月に心の
あくがれて
雲居にものを
思ふころかな
あきのよの
つきにこころの
あくがれて
くもゐにものを
おもふころかな


木のもとを
栖處とすれば
自から
花みる人に
なりぬべき哉
このもとを
すみかとすれば
おのづから
はなみるひとに
なりぬべきかな


こゝろみに
他の月をも
みてしがな
我宿からの
哀なるかと
こころみに
ほかのつきをも
みてしがな
わがやどからの
あはれなるかと


世中に
ふるかひもなき
竹の子は
わがへむとしを
奉るなり
よのなかに
ふるかひもなき
たけのこは
わがへむとしを
たてまつるなり


斯しつゝ
今はとならむ
時に社
悔しき事の
かひもなからめ
かくしつつ
いまはとならむ
ときにこそ
くやしきことの
かひもなからめ


いはた河
渡る心の
ふかければ
神もあはれと
思はざらめや
いはたかは
わたるこころの
ふかければ
かみもあはれと
おもはざらめや


ふる雪も
うくひすのねも
春くれは
うちとけやすき
物にそ有ける
ふるゆきも
うぐひすのねも
はるくれば
うちとけやすき
ものにぞありける


荻の葉に
おける白露
玉かとて
袖に包めど
たまらざりけり
をぎのはに
おけるしらつゆ
たまかとて
そでにつつめど
たまらざりけり


足引の
山に入り日の
時しもぞ
あまたの花は
照り増りける
あしびきの
やまにいりひの
ときしもぞ
あまたのはなは
てりまさりける


萬代を
つむともつきじ
菊の花
長月のけふ
あらむかぎりは
よろづよを
つむともつきじ
きくのはな
ながつきのけふ
あらむかぎりは


今よりは
あひも思はじ
過にける
年月さへに
妬くもある哉
いまよりは
あひもおもはじ
すぎにける
としつきさへに
ねたくもあるかな


香をだにも
飽く事難き
梅の花
いかにせよとか
色の添ふ覽
かをだにも
だくことかたき
うめのはな
いかにせよとか
いろのそふらん


夜を籠めて
草葉の露を
分行けば物
思ふ袖と
人や見るらむ
よをこめて
くさばのつゆを
わゆけばも
のおもふそでと
ひとやみるらむ


秋來れば
虫もや物を
思ふらむ
こゑも惜まず
なき明すかな
あきくれば
むしもやものを
おもふらむ
こゑもをしまず
なきあかすかな


昔より
風に知られぬ
ともし火の
光にはるゝ
後の世のやみ
むかしより
かぜにしられぬ
ともしひの
ひかりにはるる
のちのよのやみ


千はやぶる
神の御代より
木綿だすき
萬代かけて
いひいだす
千々の言の葉
なかりせば
天つそらなる
志らくもの
知らずも空に
たゞよひて
花にまがひし
いろ〳〵は
木々の紅葉と
うつろひて
よるの錦に
ことならず
物思ふやとの
ことぐさを
何によそへて
なぐさめむ
これを思へば
いにしへの
さかしき人も
なには江に
いひ傳へたる
ふることは
長柄のはしの
ながらへて
人をわたさむ
かまへをも
たくみいでけむ
ひだだくみ
よろこぼしくは
おもへども
くれ竹のよの
すゑの世に
絶えなむ事は
さゝがにの
いと恨めしき
はまちどり
空しきあとを
かりがねの
かき連ねたる
たまづさは
こゝろの如く
あらねども
常なきわざと
こりにしを
後の世までの
くるしみを
思ひも知らず
なりぬべみ
露のなさけの
なかりせば
人のちぎりも
いかゞせむ
谷のうもれ木
朽ちはてゝ
鳥のこゑせぬ
おくやまの
深きこゝろも
なくやあらまし
ちはやぶる
かみのみよより
ゆふだすき
よろづよかけて
いひいだす
ちちのことのは
なかりせば
あまつそらなる
しらくもの
しらずもそらに
ただよひて
はなにまがひし
いろいろは
ききのもみぢと
うつろひて
よるのにしきに
ことならず
ものおもふやとの
ことぐさを
なにによそへて
なぐさめむ
これをおもへば
いにしへの
さかしきひとも
なにはえに
いひつたへたる
ふることは
ながらのはしの
ながらへて
ひとをわたさむ
かまへをも
たくみいでけむ
ひだだくみ
よろこぼしくは
おもへども
くれたけのよの
すゑのよに
たえなむことは
ささがにの
いとうらめしき
はまちどり
むなしきあとを
かりがねの
かきつらねたる
たまづさは
こころのごとく
あらねども
つねなきわざと
こりにしを
のちのよまでの
くるしみを
おもひもしらず
なりぬべみ
つゆのなさけの
なかりせば
ひとのちぎりも
いかがせむ
たにのうもれき
くちはてて
とりのこゑせぬ
おくやまの
ふかきこころも
なくやあらまし


春を今は
いたくも戀ひじ
足びきの
山郭公
うらみもぞする
はるをいまは
いたくもこひじ
あしびきの
やまほととぎす
うらみもぞする


つく〴〵と
明し暮して
年月を
遂にはいかゞ
算へなすべき
つくづくと
あかしくらして
としつきを
つひにはいかが
かぞへなすべき


何事も
語らひてこそ
過しつれ
いかにせよとて
人の行く覽
なにことも
かたらひてこそ
すごしつれ
いかにせよとて
ひとのゆくらん


色香をば
思ひも入れず
梅花
無常世に
寄へてぞ見る
いろかをば
おもひもいれず
むめのはな
つねならぬよに
よそへてぞみる


木の本を
住處とすれば
自から
花見人に
成りにける哉
このもとを
すみかとすれば
おのづから
はなみるひとに
なりにけるかな


梅かえに
降かさなれる
しら雪を
やへさく花と
思ひけるかな
うめかえに
ふりかさなれる
しらゆきを
やへさくはなと
おもひけるかな


なにゆへに
忍ふなるらん
郭公
こゑたてぬねは
くるしき物を
なにゆへに
しのふなるらん
ほととぎす
こゑたてぬねは
くるしきものを


あたにちる
花みるたにも
有物を
たからのうへ木
思ひこそやれ
あたにちる
はなみるたにも
あるものを
たからのうへき
おもひこそやれ


吹風の
枝もならさぬ
このころは
花もしつかに
匂ふなるへし
ふくかぜの
えだもならさぬ
このころは
はなもしつかに
にほふなるへし


山田もる
人とはなしに
ひたはへて
時そともなく
物をこそ思へ
やまだもる
ひととはなしに
ひたはへて
ときそともなく
ものをこそおもへ


こたちをは
つくろはすして
桜花
かさかくれにそ
うふへかりける
こたちをは
つくろはすして
さくらばな
かさかくれにそ
うふへかりける


あかれしの
心や深き
七夕の
年に一たひ
まれにのみあふ
あかれしの
こころやふかき
たなばたの
としにひとたひ
まれにのみあふ


世の中を
はかなき物と
思ふにも
まつ思ひ出る
君にも有かな
よのなかを
はかなきものと
おもふにも
まつおもひいづる
きみにもあかな


我身には
くるしきことも
しりぬれは
物思ふ人の
あはれなるかな
わがみには
くるしきことも
しりぬれは
ものおもふひとの
あはれなるかな


つらけれは
かくてやみなんと
思へとも
物わすれせぬ
恋にも有かな
つらけれは
かくてやみなんと
おもへとも
ものわすれせぬ
こひにもあるかな


あら玉の
としのはしめに
あひくれと
なとふりまさる
我身成らん
あらたまの
としのはしめに
あひくれと
なとふりまさる
わがみなるらん


世中の
うきもつらきも
なくさめて
花のさかりは
うれしかりけり
よのなかの
うきもつらきも
なくさめて
はなのさかりは
うれしかりけり


年へぬる
宿をふるやと
いふ事は
雨のさはらぬ
名にこそ有けれ
としへぬる
やどをふるやと
いふことは
あめのさはらぬ
なにこそありけれ


滝のをとも
いかゝ聞らん
都たに
物あはれなる
比にもあるかな
たきのをとも
いかかきくらん
みやこたに
ものあはれなる
ころにもあるかな


つく〳〵と
あかしくらして
年月を
つゐにはいかゝ
かそへなすへき
つくつくと
あかしくらして
としつきを
つゐにはいかか
かそへなすへき


なけくとも
いふともかひは
あらし世を
ゆめのことくに
おもひなしてん
なけくとも
いふともかひは
あらしよを
ゆめのことくに
おもひなしてん


名にしおはゝ
わか世はこゝに
つくしてん
仏のみくに
近きわたりに
なにしおはは
わかよはここに
つくしてん
ほとけのみくに
ちかきわたりに