夏の夜は
あふ名のみして
敷妙の
塵拂ふまに
明けぞしにける
なつのよは
あふなのみして
しきたへの
ちりはらふまに
あけぞしにける
山櫻
見にゆく道を
へだつれば
ひとの心ぞ
かすみなりける
やまさくら
みにゆくみちを
へだつれば
ひとのこころぞ
かすみなりける
如何にせむ
なあ生憎の
春の日や
夜半の景色の
斯らましかば
いかがにせむ
なああひにくの
はるのひや
よはのけしきの
かからましかば
昔見し
垂井の水は
かはらぬど
うつれる影ぞ
年をへにける
むかしみし
たるゐのみづは
かはらぬど
うつれるかげぞ
としをへにける
ひく駒の
數より外に
みえつるは
關の清水の
影にぞ有ける
ひくこまの
かずよりほかに
みえつるは
せきのしみづの
かげにぞありける
草の上の
露微りせば
いかにして
今宵の月を
夜と知らまし
くさのうへの
つゆなかりせば
いかにして
こよひのつきを
よるとしらまし
Коль не было бы
На травах разных
Выпавшей росы,
Как бы узнали о луне
Этой ночи?
高瀬舟
掉のおとにぞ
志られぬる
芦間の氷
ひとへ志にけり
たかせぶね
さをのおとにぞ
しられぬる
あしまのこほり
ひとへしにけり
На судах для мелководья
Лишь по звуку весла
Узнали,
Что меж тростников
Тонкий ледок появился!