若菜つむ
袖とぞ見ゆる
春日野の
飛火の野辺の
雪のむらぎえ
わかなつむ
そでとぞみゆる
かすがのの
とぶひののべの
ゆきのむらぎえ
На поле Касуга
Горят огни,
Мелькают там и сям остатки снега,
Как рукава девиц,
Что собирают зелень!
* Огни на поле зажигал полевой сторож (номори) — с целью отвращения от бед. Изначально их зажигали во время смут и других потрясений. Ввела это в обычай императрица Гэммэй в 712 г.
Прототип песни — танка Цураюки из «Кокинсю» (свиток «Песни весны» [22]):
Куда это красавицы пошли,
Друг другу рукавом махая
Белотканым?
Не иначе как в Касуга, в поля —
Побеги молодые собирать!
山さくら
かすみこめたる
ありかをは
つらきものから
風そしらする
やまさくら
かすみこめたる
ありかをは
つらきものから
かせそしらする


たつねても
きくへきものを
時鳥
人たのめなる
夜はの一声
たつねても
きくへきものを
ほとときす
ひとたのめなる
よはのひとこゑ


いはたたく
谷の水のみ
おとつれて
夏にしられぬ
み山へのさと
いはたたく
たにのみつのみ
おとつれて
なつにしられぬ
みやまへのさと


秋のうちは
あはれしらせし
風のおとの
はけしさそふる
冬はきにけり
あきのうちは
あはれしらせし
かせのおとの
はけしさそふる
ふゆはきにけり


み山ちは
かつふる雪に
うつもれて
いかてかこまの
あとをたつねん
みやまちは
かつふるゆきに
うつもれて
いかてかこまの
あとをたつねむ


有明の
月もしみつに
やとりけり
こよひはこえし
あふ坂のせき
ありあけの
つきもしみつに
やとりけり
こよひはこえし
あふさかのせき


うゑおきし
人のかたみと
みぬたにも
やとのさくらを
たれかをしまぬ
うゑおきし
ひとのかたみと
みぬたにも
やとのさくらを
たれかをしまぬ


いかはかり
恋ちはとほき
物なれは
としはゆけとも
あふよなからん
いかはかり
こひちはとほき
ものなれは
としはゆけとも
あふよなからむ


恋しさは
あふをかきりと
ききしかと
さてしもいとと
おもひそひけり
こひしさは
あふをかきりと
ききしかと
さてしもいとと
おもひそひけり


よしさらは
君に心は
つくしてん
又も恋しき
人もこそあれ
よしさらは
きみにこころは
つくしてむ
またもこひしき
ひともこそあれ


はかなくそ
みよのほとけと
おもひける
わかみひとつに
ありとしらすて
はかなくそ
みよのほとけと
おもひける
わかみひとつに
ありとしらすて


てる月の
心の水に
すみぬれは
やかてこの身に
ひかりをそさす
てるつきの
こころのみつに
すみぬれは
やかてこのみに
ひかりをそさす


明け果てば
野べをまづ見む
花薄
招くけしきは
秋に變らじ
あけはてば
のべをまづみむ
はなすすき
まねくけしきは
あきにかはらじ
На осени исходе
Заметны первыми на поле
Травы сусуки,
Что зовут за собой, но их вид
Не переменит осени уход...
Примерный перевод

浪よする
吹上のはまの
濱風に
時しもわかぬ
雪ぞつもれる
なみよする
ふきあげのはまの
はまかぜに
ときしもわかぬ
ゆきぞつもれる


水鳥の
霜打ち拂ふ
羽風にや
こほりの床は
いとゞ冴ゆらむ
みづとりの
しもうちはらふ
はかぜにや
こほりのとこは
いとどさゆらむ


歸り來む
程は其日と
契れども
立ち別るゝは
いかに悲しき
かへりこむ
ほどはこのひと
ちぎれども
たちわかるるは
いかにかなしき
Хоть поклялся,
Что вернусь я однажды,
Но всё же,
Как печально
Расставаться!
Примерный перевод

心ありて
露やおくらむ
野べよりも
匂ひぞまさる
秋萩の花
こころありて
つゆやおくらむ
のべよりも
にほひぞまさる
あきはぎのはな


渡るらむ
七夕よりも
天のがは
思ひやる身ぞ
袖はぬれける
わたるらむ
たなばたよりも
あめのがは
おもひやるみぞ
そではぬれける


松風の
夕日がくれに
吹く程は
夏過ぎにける
空かとぞ見る
まつかぜの
ゆふひがくれに
ふくほどは
なつすぎにける
そらかとぞみる


忘れじと
思ふにそへて
悲しきは
心にかなふ
こゝろなりけり
わすれじと
おもふにそへて
かなしきは
こころにかなふ
こころなりけり


打とけて
なきそしつへき
郭公
人にしられぬ
初音なれとも
うちとけて
なきそしつへき
ほととぎす
ひとにしられぬ
はつねなれとも