夜をこめて
鳥の空音は
はかるとも
よにあふさかの
関はゆるさじ
よをこめて
とりのそらねは
はかるとも
よにあふさかの
せきはゆるさじ
Когда-то в глухую ночь
Некто петушьим пеньем
Привратника обманул.
Но сегодня едва ль, притворщик,
Отворишь ты Заставу Встреч.
Данное стихотворение взято из ант. «Госюисю» («Разные песни», книга третья, 940). Также изначально включено в «Записки у изголовья».

うはこほり
あはにむすへる
ひもなれは
かさす日かけに
ゆるふはかりそ
うはこほり
あはにむすへる
ひもなれは
かさすひかけに
ゆるふはかりそ


雲のうへも
くらしかねける
春の日を
ところからとも
なかめつるかな
くものうへも
くらしかねける
はるのひを
ところからとも
なかめつるかな


もとめても
かかるはちすの
露をおきて
うきよに又は
かへるものかは
もとめても
かかるはちすの
つゆをおきて
うきよにまたは
かへるものかは


忘らるる
身のことわりと
知りながら
思ひあへぬは
涙なりけり
わすらるる
みのことわりと
しりながら
おもひあへぬは
なみだなりけり


言の葉は
つゆかくべくも
なかりしを
風にしをると
花を聞くかな
ことのはは
つゆかくべくも
なかりしを
かぜにしをると
はなをきくかな


春秋は
知らぬときはの
山河は
なほ吹く風を
音にこそ聞け
はるあきは
しらぬときはの
やまかはは
なほふくかぜを
おとにこそきけ


いかばかり
契りしものを
から衣
きてもかひなし
憂き言の葉は
いかばかり
ちぎりしものを
からころも
きてもかひなし
うきことのはは


身を知らず
たれかは人を
恨みまし
契らでつらき
心なりせば
みをしらず
たれかはいとを
うらみまし
ちぎらでつらき
こころなりせば


われながら
わが心をも
知らずして
また逢ひ見じと
誓ひけるかな
われながら
わがこころをも
しらずして
またあひみじと
ちかひけるかな

続後撰集恋三・万代集恋三
思ひきや
山のあなたに
君をおきて
ひとり都の
月を見んとは
おもひきや
やまのあなたに
きみをおきて
ひとりみやこの
つきをみんとは

続後拾遺集雑中・秋風集雑上
濡れ衣と
誓ひしほどに
あらはれて
あまた重ぬる
たもときくかな
ぬれぎぬと
ちかひしほどに
あらはれて
あまたかさぬる
たもときくかな


いづかたの
かざしと神の
定めけん
かけ交したる
中の葵を
いづかたの
かざしとかみの
さだめけん
かけかわしたる
なかのあふひを


ここながら
ほどの経るだに
ある物を
いとど十市の
里と聞くかな
ここながら
ほどのへるだに
あるものを
いとどとをちの
さとときくかな


恋しさに
まだ夜をこめて
出でたれば
尋ねぞ来たる
鞍馬山まで
こひしさに
まだよをこめて
いでたれば
たづねぞきたる
くらまやままで


いづかたに
茂りまさると
忘れ草
よし住吉と
ながらへて見よ
いづかたに
しげりまさると
わすれぐさ
よしすみよしと
ながらへてみよ

続古今集雑中
忘るなよ
世々と契りし
呉竹の
節をへだつる
数にぞ有ける
わするなよ
よよとちぎりし
くれたけの
ふしをへだつる
かずにぞありける


花散りて
繁きこずゑの
程もなく
うらみときにも
いかがなるべき
はなちりて
しげきこずゑの
ほどもなく
うらみときにも
いかがなるべき


花もみな
繁き木ずゑに
成にけり
などかわが身の
なるときもなき
はなもみな
しげきこずゑに
なりにけり
などかわがみの
なるときもなき


いつしかと
花のこずゑは
遥かにて
空にあらしの
吹くをこそ待て
いつしかと
はなのこずゑは
はるかにて
そらにあらしの
ふくをこそまて


その名見て
思ひけるこそ
くやしけれ
数知るばかり
くやしき物を
そのなみて
おもひけるこそ
くやしけれ
かずしるばかり
くやしきものを


求めても
かかる蓮の
露をおきて
憂き世にまたは
帰るものかは
もとめても
かかるはちすの
つゆをおきて
うきよにまたは
かへるものかは


これを見よ
上はつれなき
夏草も
下はかくこそ
思ひ乱るれ
これをみよ
うへはつれなき
なつくさも
したはかくこそ
おもひみだるれ

続千載集恋一・万代集恋三
名取河
かかる憂き瀬を
ふみみせば
浅し深しと
いひこそはせめ
なとりがは
かかるうきせを
ふみみせば
あさしふかしと
いひこそはせめ


わたの原
そのかた浅く
なりぬとも
げにしき波や
おそきとも見よ
わたのはら
そのかたあさく
なりぬとも
げにしきなみや
おそきともみよ


便りある
風もや吹くと
松島に
寄せて久しき
海人のはし舟
たよりある
かぜもやふくと
まつしまに
よせてひさしき
あまのはしぶね

玉葉集恋一
世の中を
いとふなにはの
春とてや
...
...
よのなかを
いとふなにはの
はるとてや
...
...

* Целиком не сохранилось
のがるれど
おなじ難波の
潟なれば
いづれも何か
住吉の里
のがるれど
おなじなにはの
かたなれば
いづれもいづか
すみよしのさと


訪ふ人に
ありとはえこそ
言ひ出でね
われやはわれと
驚かれつつ
とふひとに
ありとはえこそ
いひいでね
われやはわれと
おどろかれつつ


月見れば
老いぬる身こそ
かなしけれ
つひには山の
端に隠れつつ
つきみれば
をいぬるみこそ
かなしけれ
つひにはやまの
はにかくれつつ

玉葉集雑五・万代集雑一
とどめおきし
魂いかに
なりにけん
心ありとも
見えぬものから
とどめおきし
たましひいかに
なりにけん
こころありとも
みえぬものから


神無月
もみぢ葉いつも
かなしきに
子恋の杜は
いかが見るらん
かみなづき
もみぢばいつも
かなしきに
こごひのもりは
いかがみるらん


白玉は
なみだか何ぞ
夜ごとに
ゐたるあひだの
袖にこぼるる
しらたまは
なみだかなにぞ
よるごとに
ゐたるあひだの
そでにこぼるる

秋風集恋上
床も淵
ふちも瀬ならぬ
なみだ河
袖のわたりは
あらじとぞ思ふ
とこもふち
ふちもせならぬ
なみだかは
そでのわたりは
あらじとぞおもふ


よしさらば
つらさはわれに
習ひけり
頼めて来ぬは
たれか教へし
よしさらば
つらさはわれに
ならひけり
たのめてこぬは
たれかおしへし

金葉集恋下・詞花集雑上
夜をこめて
鳥の空音は
はかる共
よに逢坂の
關はゆるさじ
よをこめて
とりのそらねは
はかるとも
よにあふさかの
せきはゆるさじ
Когда-то в глухую ночь
Некто петушьим пеньем
Привратника обманул.
Но сегодня едва ль, притворщик,
Отворишь ты Заставу Встреч.
Включено в Огура Хякунин иссю, 62

(Перевод по книге «Сто стихотворений ста поэтов»: Старинный изборник японской поэзии VII—XIII вв./ Предисл., перевод со старояп., коммент. В. С. Сановича; Под ред. В. Н. Марковой. — 3-е изд., доп. и перераб. — М.-СПб.: Летний сад; Журнал «Нева», 1998. — 288 с.)
潜ぎする
蜑の在所を
そこ也と
勤いふなとや
めをくはせ劔
かつぎする
あまのすみかを
そこなりと
ゆめいふなとや
めをくはせけむ


忘らるゝ
身はことわりと
知り乍
思ひあへぬは
泪なりけり
わすらるる
みはことわりと
しりながら
おもひあへぬは
なみだなりけり


よしさらば
つらさは我に
習ひ鳬
頼めて來ぬは
誰か教へし
よしさらば
つらさはわれに
ならひけり
たのめてこぬは
たれかおしへし


もとめても
かかるはちすの
露をおきて
うき世にまたは
かへるものかは
もとめても
かかるはちすの
つゆをおきて
うきよにまたは
かへるものかは
Напрасен ваш призыв!
Могу ли я покинуть лотос,
Обрызганный росой?
Могу ли возвратиться снова
В мир дольней суеты?

かづきする
あまのすみかを
そことだに
ゆめいふなとや
めを食はせけむ
かづきする
あまのすみかを
そことだに
ゆめいふなとや
めをくはせけむ
Кто скажет, где она,
Когда нырнёт рыбачка?
Молчит трава морская.
Затих вспененный ключ…
К разгадке береги!

くづれよる
妹背の山の
中なれば
さらに吉野の
川とだに見じ
くづれよる
いもせのやまの
なかなれば
さらによしのの
かはとだにみじ
Горы Сестра и Брат
Рухнули до основанья.
Тщетно теперь искать,
Где она, Дружба-река,
Что между ними струилась?


これを見よ
上はつれなき
夏草も
下はかくこそ
思ひ亂るれ
これをみよ
うへはつれなき
なつくさも
したはかくこそ
おもひみだるれ


とふ人に
ありとはえこ
そ云出でね
我やは我と
驚かれつゝ
とふひとに
ありとはえこそ
いひいでね
われやはわれと
おどろかれつつ


白妙の
光にまがふ
色みてや
ひもとく花を
かねて知るらむ
しろたへの
ひかりにまがふ
いろみてや
ひもとくはなを
かねてしるらむ


ここにのみ
めづらしとみる
雪の山
所所に
ふりにけるかな
ここにのみ
めづらしとみる
ゆきのやま
ところところに
ふりにけるかな
Мы думали, только у нас
В саду гора снеговая,
Но эта новинка стара.
Гора моя, подожди!
Дожди её точат, о горе!

空冴へて
花にまがひて
散る雪に
そらさへて
はなにまがひて
ちるゆきに
В холодных небесах
Лепестками показался
Сыплющийся снег...
Примерный перевод

我なから
わか心をも
しらすして
又あひみしと
ちかひける哉
われなから
わかこころをも
しらすして
またあひみしと
ちかひけるかな


いつかたか
しけりまさると
忘草
よし住吉の
なからへて見よ
いつかたか
しけりまさると
わすれくさ
よしすみよしの
なからへてみよ


たよりある
風もやふくと
まつしまに
よせて久しき
あまのはし舟
たよりある
かぜもやふくと
まつしまに
よせてひさしき
あまのはしふね


いかにせん
恋しきことの
まさるかな
なか〳〵よそに
きかまし物を
いかにせん
こひしきことの
まさるかな
なかなかよそに
きかましものを


月みれは
老ぬる身こそ
かなしけれ
つゐには山の
はにやかくれん
つきみれは
おいぬるみこそ
かなしけれ
つゐにはやまの
はにやかくれん