瀬をはやみ
岩にせかるる
滝川の
われても末に
逢はむとぞ思ふ
せをはやみ
いわにせかるる
たきがわの
われてもすゑに
あはむとぞおもふ
На перекатах быстра!
Пусть скалы ей путь заграждают.
Неистовая река
Раздвоится с разбега, но вскоре
Встречаются вновь рукава!
Данное стихотворение взято из ант. «Сикасю» («Песни любви», книга первая) [228].
あらし吹く
岸の柳の
いなむしろ
おりしく波に
まかせてぞみる
あらしふく
きしのやなぎの
いなむしろ
おりしくなみに
まかせてぞみる
Ветер речной
Низко клонит весенние ивы.
Их тонкие ветви,
Сплетаясь,
Словно играют с волнами.

山たかみ
岩根の桜
散るときは
天の羽衣
なづるとぞ見る
やまたかみ
いはねのさくら
ちるときは
あまのはごろも
なづるとぞみる
Увядших вишен лепестки
Рассыпались по склонам гор,
Вплоть до вершины,
Как будто белые одежды
Небесных дев.
* В песне — намёк на танка неизвестного автора из антологии «Сюисю» («Величальные песни»):
Твой век, о государь,
Продлится долго, Покуда девы, что с небес
Спускаются раз в тыщу лет,
Не сгладят всю скалу!

В хэйанской и позднейшей поэзии неоднократно встречаются реминисценции из китайско-буддийской легенды о небесных девах в платьях из перьев, что раз в тысячу лет спускаются на землю и рукавами гладят скалу, пока в конце концов не сгладят её совсем.
いつしかと
荻の葉むけの
かたよりに
そそや秋とぞ
風も聞こゆる
いつしかと
をぎのはむけの
かたよりに
そそやあきとぞ
かぜもきこゆる
Не заметил,
Как стебли у оги склонились
И листья
Изнанкою вверх повернулись:
Шёпот ветра осеннего слышен.
* Песню можно соотнести с танка Оэ Ёситоки из антологии «Сикасю» («Цветы слов»):
Осень...
Шелестят на ветру
Листья оги,
Вот-вот посыплются с них
Белые жемчужинки-росинки.
み狩りする
交野の御野に
降る霰
あなかままだき
鳥もこそ立て
みかりする
かたののみのに
ふるあられ
あなかままだき
とりもこそたて
Задумал поохотиться в Катано
Увы! Здесь град идет
И шумно так!
Наверно, птицы все
Со страха улетели!
* Танка посвящена соколиной охоте (така-гари), очень популярной в то время, и открывает серию песен на эту тему. Катано — см. коммент. 114.
うたた寝は
荻吹く風に
おどろけど
長き夢路ぞ
さむる時なき
うたたねは
をぎふくかぜに
おどろけど
ながきゆめぢぞ
さむるときなき
Шум листьев оги на ветру
Развеял
Мой мимолётный сон,
Но не настало пробужденья
От долгого блужданья дорогой грёз.

おしなべて
憂き身はさこそ
鳴海潟
満ち干るし潮の
変はるのみかは
おしなべて
うきみはさこそ
なるみがた
みちひるししほの
かはるのみかは
Помни и знай:
Беды — не вечны,
Так в море Наруми
На смену приливу
Приходит отлив.

朝日さす
峰のつづきは
芽ぐめども
まだ霜深し
谷の陰草
あさひさす
みねのつづきは
めぐめども
まだしもふかし
たにのかげくさ
Утреннее солнце
Вслед за вершинами гор
Озаряет сияньем своим и ущелья,
Но в долине трава, что в тени,
Инеем густо покрыта.

春のよは
ふきまふ風の
うつり香を
木ことにむめと
おもひけるかな
はるのよは
ふきまふかせの
うつりかを
きことにうめと
おもひけるかな


あさゆふに
花まつころは
おもひねの
夢のうちにそ
さきはしめける
あさゆふに
はなまつころは
おもひねの
ゆめのうちにそ
さきはしめける
В пору, когда ждёшь
Утрами и ночами цветения,
И в беспокойном сне
Вдруг видишь:
Началось цветенье!
Примерный перевод

たつねつる
花のあたりに
なりにけり
にほふにしるし
春の山かせ
たつねつる
はなのあたりに
なりにけり
にほふにしるし
はるのやまかせ
Пришли сюда
Под сень цветов,
Чей срок настал,
А знак цветенья —
Весенний горный ветер.
Примерный перевод
??
花はねに
鳥はふるすに
かへるなり
春のとまりを
しる人そなき
はなはねに
とりはふるすに
かへるなり
はるのとまりを
しるひとそなき


五月雨に
はなたちはなの
かをる夜は
月すむ秋も
さもあらはあれ
さみたれに
はなたちはなの
かをるよは
つきすむあきも
さもあらはあれ


はやせ川
みをさかのほる
うかひ舟
まつこの世にも
いかかくるしき
はやせかは
みをさかのほる
うかひふね
まつこのよにも
いかかくるしき


たなはたに
花そめころも
ぬきかせは
あか月露の
かくすなりけり
たなはたに
はなそめころも
ぬきかせは
あかつきつゆの
かくすなりけり


玉よする
うらわの風に
そらはれて
ひかりをかはす
秋のよの月
たまよする
うらわのかせに
そらはれて
ひかりをかはす
あきのよのつき


秋ふかみ
たそかれ時の
ふちはかま
にほふはなのる
心ちこそすれ
あきふかみ
たそかれときの
ふちはかま
にほふはなのる
ここちこそすれ


紅葉はの
ちり行くかたを
たつぬれは
秋も嵐の
こゑのみそする
もみちはの
ちりゆくかたを
たつぬれは
あきもあらしの
こゑのみそする


ひまもなく
ちるもみちはに
うつもれて
庭のけしきも
冬こもりけり
ひまもなく
ちるもみちはに
うつもれて
にはのけしきも
ふゆこもりけり


このころの
をしのうきねそ
あはれなる
うはけの霜よ
下のこほりよ
このころの
をしのうきねそ
あはれなる
うはけのしもよ
したのこほりよ


つららゐて
みかける影の
みゆるかな
まことにいまや
玉川の水
つららゐて
みかけるかけの
みゆるかな
まことにいまや
たまかはのみつ


夜をこめて
谷の戸ほそに
風さむみ
かねてそしるき
みねのはつ雪
よをこめて
たにのとほそに
かせさむみ
かねてそしるき
みねのはつゆき


かり衣
そての涙に
やとる夜は
月もたひねの
心ちこそすれ
かりころも
そてのなみたに
やとるよは
つきもたひねの
ここちこそすれ


松かねの
枕もなにか
あたならむ
玉のゆかとて
つねのとこかは
まつかねの
まくらもなにか
あたならむ
たまのゆかとて
つねのとこかは


かきりありて
人はかたかた
わかるとも
涙をたにも
ととめてしかな
かきりありて
ひとはかたかた
わかるとも
なみたをたにも
ととめてしかな


ふく風も
木木のえたをは
ならさねと
山はやちよの
こゑそきこゆる
ふくかせも
ききのえたをは
ならさねと
やまはやちよの
こゑそきこゆる


なけくまに
かかみの影も
おとろへぬ
契りしことの
かはるのみかは
なけくまに
かかみのかけも
おとろへぬ
ちきりしことの
かはるのみかは


しきしまや
大和のうたの
つたはりを
きけははるかに
久かたの
あまつ神世に
はしまりて
みそもしあまり
ひともしは
いつもの宮の
や雲より
おこりけるとそ
しるすなる
それより後は
もも草の
ことのはしけく
ちりちりに
風につけつつ
きこゆれと
ちかきためしに
ほりかはの
なかれをくみて
ささ浪の
よりくる人に
あつらへて
つたなきことは
はまちとり
あとをすゑまて
ととめしと
おもひなからも
つのくにの
なにはのうらの
なにとなく
ふねのさすかに
此ことを
しのひならひし
なこりにて
よの人ききは
はつかしの
もりもやせんと
おもへとも
こころにもあらす
かきつらねつる
しきしまや
やまとのうたの
つたはりを
きけははるかに
ひさかたの
あまつかみよに
はしまりて
みそもしあまり
ひともしは
いつものみやの
やくもより
おこりけるとそ
しるすなる
それよりのちは
ももくさの
ことのはしけく
ちりちりに
かせにつけつつ
きこゆれと
ちかきためしに
ほりかはの
なかれをくみて
ささなみの
よりくるひとに
あつらへて
つたなきことは
はまちとり
あとをすゑまて
ととめしと
おもひなからも
つのくにの
なにはのうらの
なにとなく
ふねのさすかに
このことを
しのひならひし
なこりにて
よのひとききは
はつかしの
もりもやせむと
おもへとも
こころにもあらす
かきつらねつる


ちかひをは
ちひろのうみに
たとふなり
露もたのまは
かすにいりなん
ちかひをは
ちひろのうみに
たとふなり
つゆもたのまは
かすにいりなむ


ふる雪は
たにのとほそを
うつむとも
みよのほとけの
ひやてらすらん
ふるゆきは
たにのとほそを
うつむとも
みよのほとけの
ひやてらすらむ


みちのへの
ちりに光を
やはらけて
神もほとけの
なのるなりけり
みちのへの
ちりにひかりを
やはらけて
かみもほとけの
なのるなりけり


子日すと
春の野ごとに
尋れば
松にひかるゝ
心地こそすれ
ねのひすと
はるののごとに
たづねれば
まつにひかるる
ここちこそすれ
В день крысы
На каждое поле вокруг
Вышли люди,
И кажется мне, будто
То сосны выдернули нас.
Примерный перевод

惜むとて
今宵かきおく
言の葉や
綾なく春の
形見なるべき
をしむとて
こよひかきおく
ことのはや
あやなくはるの
かたみなるべき


秋ふかみ
花には菊の
關なれば
下葉に月も
漏りあかしけり
あきふかみ
はなにはきくの
せきなれば
したばにつきも
もりあかしけり


瀬を早み
岩にせかるゝ
瀧川の
われても末に
逢むとぞ思ふ
せをはやみ
いはにせかるる
たきかはの
われてもすゑに
あはむとぞおもふ
На перекатах быстра!
Пусть скалы ей путь заграждают.
Неистовая река
Раздвоится с разбега, но вскоре
Встречаются вновь рукава!
Включено в Огура Хякунин иссю, 77

(Перевод по книге «Сто стихотворений ста поэтов»: Старинный изборник японской поэзии VII—XIII вв./ Предисл., перевод со старояп., коммент. В. С. Сановича; Под ред. В. Н. Марковой. — 3-е изд., доп. и перераб. — М.-СПб.: Летний сад; Журнал «Нева», 1998. — 288 с.)
月清み
田中にたてる
かりいほの
影ばかりこそ
曇なりけれ
つききよみ
たなかにたてる
かりいほの
かげばかりこそ
くもりなりけれ
Луна чиста, —
И в поле высящейся
Временной лачуге
Одна лишь тень
Облаками стала.
Примерный перевод

天の川
八十瀬の浪も
むせぶらむ
年まち渡る
かさゝぎの橋
あまのかは
やそせのなみも
むせぶらむ
としまちわたる
かささぎのはし


愚にぞ
言の葉ならば
なりぬべき
云でや君に
袖をみせまし
おろかにぞ
ことのはならば
なりぬべき
いはでやきみに
そでをみせまし


戀ひ〳〵て
頼むるけふの
呉機織
あや憎に待つ
程ぞ久しき
こひこひて
たのむるけふの
くれはたおり
あやにくにまつ
ほどぞひさしき


山吹の
花のゆかりに
綾なくも
井手の里人
むつまじきかな
やまぶきの
はなのゆかりに
あやなくも
ゐでのさとひと
むつまじきかな


水莖の
あと計して
いかなれば
書き流すらむ
人はみえこぬ
みづぐきの
あとばかりして
いかなれば
かきながすらむ
ひとはみえこぬ


哀てふ
なげの情の
かゝりなば
そをだに袖の
乾くまにせむ
あはれてふ
なげのなさけの
かかりなば
そをだにそでの
かはくまにせむ


春來れば
雪げの澤に
袖垂れて
まだうら若き
若菜をぞ摘む
はるくれば
ゆきげのさはに
そでたれて
まだうらわかき
わかなをぞつむ


年經れど
かへらぬ色は
春ごとに
花に染めてし
心なりけり
としへれど
かへらぬいろは
はるごとに
はなにそめてし
こころなりけり


みし人に
物の哀を
知らすれば
つきやこのよの
鏡なるらむ
みしひとに
もののあはれを
しらすれば
つきやこのよの
かがみなるらむ


山里は
月も心や
とまるらむ
みやこにすぎて
澄み増るかな
やまざとは
つきもこころや
とまるらむ
みやこにすぎて
すみまさるかな


思ひやれ
都はるかに
沖つ浪
立ち隔てたる
こゝろぼそさを
おもひやれ
みやこはるかに
おきつなみ
たちへだてたる
こころぼそさを


等閑の
哀も人の
かくばかり
あひ見し時も
消えなましかば
なおざりの
あはれもひとの
かくばかり
あひみしときも
きえなましかば


八重櫻
開くる程を
頼まなむ
老木もはるに
逢はぬものかは
やへさくら
ひらくるほどを
たのまなむ
おいきもはるに
あはぬものかは


我が心
誰にか言はむ
伊勢の蜑の
釣のうけ引く
人し無ければ
わがこころ
たれにかことはむ
いせのあまの
つりのうけひく
ひとしなければ


五月山
弓末振り立
て燈す火
に鹿やはかな
く目を合すらむ
さつきやま
ゆみすゑふりた
てともすひ
にしかやはかな
くめをあすらむ


いり日さす
豐旗雲に
分きかねつ
高間の山の
峯のもみぢ葉
いりひさす
とよはたくもに
わきかねつ
たかまのやまの
みねのもみぢは


梢さへ
頼むかげなく
枯れにけり
花の姿の
ねにしかへれば
こずゑさへ
たのむかげなく
かれにけり
はなのすがたの
ねにしかへれば


暗部山
木の下かげの
岩つゝじ
たゞこれのみや
光なるらむ
くらべやま
このしたかげの
いはつつじ
ただこれのみや
ひかりなるらむ


雁がねの
かき連ねたる
玉章を
絶え〴〵にけつ
今朝の秋霧
かりがねの
かきつらねたる
たまづさを
たえだえにけつ
けさのあききり


ことならば
さてこそ散らめ
さくら花
惜しまぬ人も
あらじと思へば
ことならば
さてこそちらめ
さくらはな
をしまぬひとも
あらじとおもへば


いにしへは
しく人もなく
ならひきて
さゆる霜夜の
ゆかと成けん
いにしへは
しくひともなく
ならひきて
さゆるしもよの
ゆかとなるけん


雪にこそ
ねやの扇は
たとへしか
心の月の
しるへなりけり
ゆきにこそ
ねやのあふぎは
たとへしか
こころのつきの
しるへなりけり


五月雨は
たな井にもりし
さゝ水の
あせこすまてに
成にける哉
さみだれは
たなゐにもりし
ささみづの
あせこすまてに
なりにけるかな

*3さら水のイ
これをこそ
雲のうへとは
思ひつれ
はるかに月の
すみのほるかな
これをこそ
くものうへとは
おもひつれ
はるかにつきの
すみのほるかな


かそふれは
とをちの里に
おとろへて
いそちあまりの
年そへにける
かそふれは
とをちのさとに
おとろへて
いそちあまりの
としそへにける


名をたにも
きかぬ御法を
たもつまて
いかて契を
結ひ置けん
なをたにも
きかぬみのりを
たもつまて
いかてちぎりを
むすひおきけん


汲てとふ
人なかりせは
いかにして
山井の水の
底をしらまし
くてとふ
ひとなかりせは
いかにして
やまゐのみづの
そこをしらまし


かきくらし
雨ふる川の
うたかたの
うたて程なき
世とはしらすや
かきくらし
あめふるかはの
うたかたの
うたてほどなき
よとはしらすや


名をたにも
きかぬ御法を
たもつまて
いかて契を
結ひ置けん
なをたにも
きかぬみのりを
たもつまて
いかてちぎりを
むすひおきけん


見し人も
住あらしてし
ふる郷に
ひとり露けき
をみなへしかな
みしひとも
すみあらしてし
ふるさとに
ひとりつゆけき
をみなへしかな


むしのこと
声たてぬへき
世中に
思ひむせひて
過る比かな
むしのこと
こゑたてぬへき
よのなかに
おもひむせひて
すぐるころかな


過かてに
みれともあかぬ
玉津島
むへこそ神の
恵とめけれ
すきかてに
みれともあかぬ
たまつしま
むへこそかみの
めぐみとめけれ


夢の世に
なれこし契り
くちすして
さめんあしたに
あふこともかな
ゆめのよに
なれこしちぎり
くちすして
さめんあしたに
あふこともかな


さま〳〵に
千々の草木の
程はあれと
ひとつ雨にそ
めくみそめぬる
さまさまに
ちちのくさきの
ほどはあれと
ひとつあめにそ
めくみそめぬる


おほ空に
わかぬ光を
雨雲の
しはしへたつと
思ひけるかな
おほそらに
わかぬひかりを
あめくもの
しはしへたつと
おもひけるかな


月影の
いるさへ人の
ためなれは
ひかりみねとも
頼まさらめや
つきかげの
いるさへひとの
ためなれは
ひかりみねとも
たのまさらめや