長からむ
心もしらず
黒髪の
みだれてけさは
物をこそ思へ
ながからむ
こころもしらず
くろかみの
みだれてけさは
ものをこそおもへ
Долго ли будешь
Мне верен, не ведаю я,
Но спутались пряди
Чёрных волос моих... Смута
Такая на сердце утром!
Данное стихотворение взято из ант. «Сэндзайсю», 802 («Песни любви», книга третья).
たなばたの
あふ瀬絶えせぬ
天の川
いかなる秋か
渡りそめけむ
たなばたの
あふせたえせぬ
あまのかは
いかなるあきか
わたりそめけむ
О, не прервутся никогда
Влюблённых звезд
Осенние свиданья.
А сколько ж лет прошло
С их первой встречи?

西へゆく
しるべと思ふ
月影の
空頼めこそ
かひなかりけれ
にしへゆく
しるべとおもふ
つきかげの
そらたのめこそ
かひなかりけれ
Надеялась,
Что будешь мне проводником на Запад,
Куда направился, наверное, сейчас,
Вслед за луной.
Увы, напрасные надежды.

雪ふかき
いはのかけ道
あとたゆる
よし野の里も
春はきにけり
ゆきふかき
いはのかけみち
あとたゆる
よしののさとも
はるはきにけり
Следы дороги
На пути к скалам
Растаяли вместе с глубоким снегом:
И в селение Ёсино
Пришла весна!
Примерный перевод

ときはなる
松もや春を
しりぬらん
はつねをいはふ
人にひかれて
ときはなる
まつもやはるを
しりぬらむ
はつねをいはふ
ひとにひかれて


いつかたに
花さきぬらんと
おもふより
よもの山辺に
ちる心かな
いつかたに
はなさきぬらむと
おもふより
よものやまへに
ちるこころかな


しら雲と
みねのさくらは
みゆれとも
月のひかりは
へたてさりけり
しらくもと
みねのさくらは
みゆれとも
つきのひかりは
へたてさりけり


秋のくる
けしきのもりの
した風に
たちそふ物は
あはれなりけり
あきのくる
けしきのもりの
したかせに
たちそふものは
あはれなりけり


はかなさを
わか身のうへに
よそふれは
たもとにかかる
秋の夕露
はかなさを
わかみのうへに
よそふれは
たもとにかかる
あきのゆふつゆ


さらぬたに
ゆふへさひしき
山里の
霧のまかきに
をしか鳴くなり
さらぬたに
ゆふへさひしき
やまさとの
きりのまかきに
をしかなくなり


道すから
心もそらに
なかめやる
みやこの山の
雲かくれぬる
みちすから
こころもそらに
なかめやる
みやこのやまの
くもかくれぬる


あらいその
いはにくたくる
浪なれや
つれなき人に
かくる心は
あらいその
いはにくたくる
なみなれや
つれなきひとに
かくるこころは


なかからむ
心もしらす
くろかみの
みたれてけさは
物をこそおもへ
なかからむ
こころもしらす
くろかみの
みたれてけさは
ものをこそおもへ
Долго ли будешь
Мне верен, не ведаю я,
Но спутались пряди
Чёрных волос моих... Смута
Такая на сердце утром!
Включено в антологию Огура хякунин иссю, 80.

(Перевод по книге «Сто стихотворений ста поэтов»: Старинный изборник японской поэзии VII—XIII вв./ Предисл., перевод со старояп., коммент. В. С. Сановича; Под ред. В. Н. Марковой. — 3-е изд., доп. и перераб. — М.-СПб.: Летний сад; Журнал «Нева», 1998. — 288 с.)
うき人を
しのふへしとは
おもひきや
わか心さへ
なとかはるらん
うきひとを
しのふへしとは
おもひきや
わかこころさへ
なとかはるらむ


のこりなく
わかよふけぬと
おもふにも
かたふく月に
すむ心かな
のこりなく
わかよふけぬと
おもふにも
かたふくつきに
すむこころかな


ときしらぬ
谷のむもれ木
くちはてて
むかしの春の
恋しさに
なにのあやめも
わかすのみ
かはらぬ月の
かけみても
しくれにぬるる
袖のうらに
しほたれまさる
あまころも
あはれをかけて
とふ人も
なみにたたよふ
つり舟の
こきはなれにし
世なれとも
君に心を
かけしより
しけきうれへも
わすれくさ
わすれかほにて
すみのえの
松のちとせの
はるはると
こすゑはるかに
さかゆへき
ときはのかけを
たのむにも
なくさのはまの
なくさみて
ふるのやしろの
そのかみに
色ふかからて
わすれにし
もみちのしたは
のこるやと
おいその杜に
たつぬれと
いまはあらしに
たくひつつ
しもかれかれに
おとろへて
かきあつめたる
水くきに
あさき心の
かくれなく
なかれての名を
をし鳥の
うきためしにや
ならんとすらん
ときしらぬ
たにのうもれき
くちはてて
むかしのはるの
こひしさに
なにのあやめも
わかすのみ
かはらぬつきの
かけみても
しくれにぬるる
そてのうらに
しほたれまさる
あまころも
あはれをかけて
とふひとも
なみにたたよふ
つりふねの
こきはなれにし
よなれとも
きみにこころを
かけしより
しけきうれへも
わすれくさ
わすれかほにて
すみのえの
まつのちとせの
はるはると
こすゑはるかに
さかゆへき
ときはのかけを
たのむにも
なくさのはまの
なくさみて
ふるのやしろの
そのかみに
いろふかからて
わすれにし
もみちのしたは
のこるやと
おいそのもりに
たつぬれと
いまはあらしに
たくひつつ
しもかれかれに
おとろへて
かきあつめたる
みつくきに
あさきこころの
かくれなく
なかれてのなを
をしとりの
うきためしにや
ならむとすらむ


あきは霧
きりすきぬれは
雪ふりて
はるるまもなき
み山へのさと
あきはきり
きりすきぬれは
ゆきふりて
はるるまもなき
みやまへのさと


あふことの
なけきのつもる
くるしさを
おへかし人の
こりはつるまて
あふことの
なけきのつもる
くるしさを
おへかしひとの
こりはつるまて


こやの池に
おふる菖蒲の
長きねは
ひく白糸の
心地社すれ
こやのいけに
おふるあやめの
ながきねは
ひくしらいとの
ここちこそすれ
В пруду Коя
Растущих ирисов
Длинных корней
Тянут белые нити —
Ах, как волнует это сердце.
Примерный перевод

仇人は
時雨るゝ夜はの
月なれや
すむ迚え社
頼むまじけれ
あだひとは
しぐるるよはの
つきなれや
すむ迚えこそ
たのむまじけれ
Ненадёжный кавалер,
Он словно ночью дождливой
Луна?
Пока не прояснится —
Не появится...
Примерный перевод

霜がれは
あらはにみえし
芦の屋の
こやのへだては
霞なり鳬
しもがれは
あらはにみえし
あしのやの
こやのへだては
かすみなりけり


斯とだに
いはぬに繁き
亂芦の
いかなる節に
知せ初めまし
かくとだに
いはぬにしげき
みだあしの
いかなるふしに
しらせそめまし


疑ひし
心のうらの
まさしきは
問ぬにつけて
先ぞ知らるゝ
うたがひし
こころのうらの
まさしきは
とぬにつけて
さきぞしらるる


頼めずば
うき身のとがと
歎きつゝ
人の心を
恨みざらまし
たのめずば
うきみのとがと
なげきつつ
ひとのこころを
うらみざらまし


この世にて
語らひ置かむ
時鳥
志での山路の
知べともなれ
このよにて
かたらひおかむ
ほととぎす
しでのやまぢの
しるべともなれ


にしへ行く
しるべとたのむ
月かげの
そらだのめこそ
かひなかりけれ
にしへゆく
しるべとたのむ
つきかげの
そらだのめこそ
かひなかりけれ


重ねても
あかぬ思ひや
増る覽
今朝立ち歸る
天の羽ごろも
かさねても
あかぬおもひや
まさるらん
けさたちかへる
あめのはごろも


つれなさを
いかに忍びて
過しけむ
暮まつ程も
たへぬ心に
つれなさを
いかにしのびて
すごしけむ
くれまつほども
たへぬこころに


僞に
ならはざりせば
ゆく末も
頼むることに
なぐさみなまし
いつはりに
ならはざりせば
ゆくすゑも
たのむることに
なぐさみなまし


長き夜に
迷ふ障りの
雲晴れて
月のみかほを
見る由もがな
ながきよに
まよふさはりの
くもはれて
つきのみかほを
みるよしもがな


わきかへり
岩まの水の
いはゞやと
思ふ心を
いかで洩さむ
わきかへり
いはまのみづの
いはばやと
おもふこころを
いかでもらさむ


訪ふ人も
なき故郷の
黄昏に
われのみ名のる
ほとゝぎす哉
とふひとも
なきふるさとの
たそがれに
われのみなのる
ほととぎすかな


それと無き
夕の雲に
まじりなば
哀れ誰かは
分きて詠めむ
それとなき
ゆふべのくもに
まじりなば
あはれたれかは
わきてながめむ


鶴のゐる
松とて何か
たのむべき
今は梢に
なみも越えなむ
つるのゐる
まつとてなにか
たのむべき
いまはこずゑに
なみもこえなむ


逢坂の
關の杉むら
霧こめて
立つとも見えぬ
ゆふかげの駒
あふさかの
せきのすぎむら
きりこめて
たつともみえぬ
ゆふかげのこま


花さかぬ
こずゑは春の
色ながら
桜をわきて
ふれる白雪
はなさかぬ
こずゑははるの
いろながら
さくらをわきて
ふれるしらゆき


まつほどに
おどりやはする
ほととぎす
ただひとこゑの
あかぬつらさは
まつほどに
おどりやはする
ほととぎす
ただひとこゑの
あかぬつらさは


しら雪の
積れる年を
かそふれは
我身も共に
ふりにける哉
しらゆきの
つもれるとしを
かそふれは
わがみもともに
ふりにけるかな


友こふる
とを山とりの
ます鏡
みるになくさむ
袖のはかなさ
ともこふる
とをやまとりの
ますかがみ
みるになくさむ
そでのはかなさ


思ひやる
心つくしの
はるけさに
いきの松こそ
かひなかりけれ
おもひやる
こころつくしの
はるけさに
いきのまつこそ
かひなかりけれ

*1思ひ出るイ
わすれにし
人は名残も
みえねとも
面影のみそ
立もはなれす
わすれにし
ひとはなごりも
みえねとも
おもかげのみそ
たちもはなれす

*5立もはなれぬイ
旅にして
秋さり衣
さむけきに
いたくな吹そ
むこのうらかせ
たびにして
あきさりころも
さむけきに
いたくなふきそ
むこのうらかせ


さきにけり
なはしろ水に
影みえて
田中のゐとの
山吹の花
さきにけり
なはしろみづに
かげみえて
たなかのゐとの
やまぶきのはな
Вижу отраженье
В воде рисовых питомников
Расцветших
У колодца в середине поля
Цветов ямабуки!
Примерный перевод

古郷に
おなし雲ゐの
月をみは
旅の空をや
思ひいつらん
ふるさとに
おなしくもゐの
つきをみは
たびのそらをや
おもひいつらん


かりにこし
人をこそまて
はし鷹の
こひを忘ぬ
心ならひに
かりにこし
ひとをこそまて
はしたかの
こひをわすれぬ
こころならひに


夕されは
わきてなかめむ
かたもなし
煙とたにも
ならぬわかれは
ゆふされは
わきてなかめむ
かたもなし
けぶりとたにも
ならぬわかれは


はかなくも
月に心の
とまるかな
すみはつましき
身をは忘れて
はかなくも
つきにこころの
とまるかな
すみはつましき
みをはわすれて


雲のうへの
星かとみゆる
菊なれは
空にそちよの
秋はしらるゝ
くものうへの
ほしかとみゆる
きくなれは
そらにそちよの
あきはしらるる


山の井の
あさき心を
しりぬれは
かけみんことは
思ひ絶にき
やまのゐの
あさきこころを
しりぬれは
かけみんことは
おもひたえにき


何とかは
いそきもたゝん
夏衣
うき身をかふる
けふにしあらねは
なにとかは
いそきもたたん
なつころも
うきみをかふる
けふにしあらねは


世をうらみ
身を歎つゝ
明暮て
年も心も
つきはてにけり
よをうらみ
みをなげきつつ
あけくれて
としもこころも
つきはてにけり


をくれゐて
涙さへこそ
とゝまらね
見しも聞しも
残りなき世に
をくれゐて
なみださへこそ
ととまらね
みしもききしも
のこりなきよに


君こふる
なけきのしけき
山里は
たゝ日くらしそ
ともに鳴ける
きみこふる
なけきのしけき
やまざとは
たたひくらしそ
ともになくける


ふたつなき
玉をこめたる
もとゆひの
とくことかたき
法とこそきけ
ふたつなき
たまをこめたる
もとゆひの
とくことかたき
のりとこそきけ