うれしさや
かたしく袖に
つつむらむ
けふ待ちえたる
宇治の橋姫
うれしさや
かたしくそでに
つつむらむ
けふまちえたる
うぢのはしひめ
Наверное, скрывалась твоя радость
В рукаве,
Когда на ложе одиноком
Ты милого ждала.
Ну вот — и дождалась!
* Сложена в Удзи, предместье Хэйана (ныне г. Удзи префектуры Киото), на поэтическом турнире, устроенном прибывшим туда на заупокойную службу бывшим министром-канцлером, к этому времени уже принявшим монашеский сан, Фудзиварой Канэдзанэ. Автор обращается к нему в песне от имени девы — хранительницы моста через реку Удзи (божества этого моста), которая в поэзии традиционно интерпретируется как дева-печальница, пребывающая в одиночестве, безнадёжно поджидая вечерами своего возлюбленного. Обращается с выражением радости по поводу встречи с бывшим канцлером.

* Песня ассоциируется с двумя танка: неизвестного автора из антологии «Ваканроэйсю» («Собрание японских и китайских песен»):
Я ныне преисполнен
Радостью:
С давних времён, наверное.
Она копилась
В рукаве...


и неизвестного автора из «Кокинсю» (свиток «Песни любви»):
Неужели и нынешней ночью,
Циновку соломенную
В одиночестве расстелив.
Ты ждёшь меня,
Дева из Удзи?
いはぬより
心やゆきて
しるべする
ながむる方を
人の問ふまで
いはぬより
こころやゆきて
しるべする
ながむるかたを
ひとのとふまで
Слов я не говорю,
Но сердце — унеслось к тебе,
И ныне, получив твое посланье,
Сильней, чем прежде,
Я тоскую о тебе.

みわたせは
そことしるしの
杉もなし
霞のうちや
みわの山もと
みわたせは
そことしるしの
すきもなし
かすみのうちや
みわのやまもと


たまさかに
秋の一夜を
まちえても
明くる程なき
星合の空
たまさかに
あきのひとよを
まちえても
あくるほどなき
ほしあひのそら


今こむと
頼めし人や
いかならむ
月になく〳〵
衣うつなり
いまこむと
たのめしひとや
いかならむ
つきになくなく
ころもうつなり


人しれぬ
憂身に志げき
思草
おもへば君ぞ
たねは蒔きける
ひとしれぬ
うきみにしげき
おもひぐさ
おもへばきみぞ
たねはまきける


蜑の刈る
みるを逢ふにて
ありしだに
今は渚に
よせぬ浪哉
あまのかる
みるをあふにて
ありしだに
いまはなぎさに
よせぬなみかな


辿りつゝ
わくる袂に
かけてけり
行きもならはぬ
道芝の露
たどりつつ
わくるたもとに
かけてけり
ゆきもならはぬ
みちしばのつゆ


よと共に
我には物を
思はせて
さのみや人の
志らず顏なる
よとともに
われにはものを
おもはせて
さのみやひとの
しらずかほなる


穗に出む
秋をけふより
數へつゝ
五百代小田に
早苗とる也
ほにいでむ
あきをけふより
かぞへつつ
いほしろをだに
さなへとるなり


逢はでこそ
昔の人は
歸りけれ
雪と月とを
ともに見しかな
あはでこそ
むかしのひとは
かへりけれ
ゆきとつきとを
ともにみしかな
Из-за того,
Что тот, кого давно не видел,
Вернулся,
И снег, и луну
Я вместе с ним видел!
Примерный перевод

さもこそは
身にあまりぬる
戀ならめ
忍ぶ心の
おき所なき
さもこそは
みにあまりぬる
こひならめ
しのぶこころの
おきところなき


逢坂の
關のもみぢの
唐錦
ちらずばそでに
かさねましやは
あふさかの
せきのもみぢの
からにしき
ちらずばそでに
かさねましやは


霜にだに
上毛は冴ゆる
芦鴨の
玉藻の床は
つらゝゐにけり
しもにだに
うはげはさゆる
あしかもの
たまものとこは
つららゐにけり


如何にまた
心ひとつの
通ひ路も
末は勿來の
關となるらむ
いかにまた
こころひとつの
かよひぢも
すゑはなこその
せきとなるらむ


霜にだに
上毛はさゆる
葦鴨の
玉藻の床に
つらゝゐにけり
しもにだに
うはげはさゆる
あしかもの
たまものとこに
つらゝゐにけり


さみだれは
あさ沢をのの
名のみして
深くなりゆく
忘れ水かな
さみだれは
あささはをのの
なのみして
ふかくなりゆく
わすれみづかな


うき身をも
思ひな捨そ
秋の月
むかしよりみし
友ならぬかは
うきみをも
おもひなすてそ
あきのつき
むかしよりみし
ともならぬかは


たまさかに
我待えたる
月なれは
おほろけならぬ
有明のかけ
たまさかに
われまちえたる
つきなれは
おほろけならぬ
ありあけのかけ


千しほにも
あまるはかりや
染てまし
出ぬる色の
君にうつらは
ちしほにも
あまるはかりや
そめてまし
いでぬるいろの
きみにうつらは


人しれす
恋わたるまに
くちにけり
なからの橋を
又やつくらん
ひとしれす
こひわたるまに
くちにけり
なからのはしを
またやつくらん


うきなから
みし面影の
かはらぬや
さすかになれし
かたみ成らん
うきなから
みしおもかげの
かはらぬや
さすかになれし
かたみなるらん


いそきても
かならす人に
あふ坂の
関にしあらは
うれしからまし
いそきても
かならすひとに
あふさかの
せきにしあらは
うれしからまし


ふる袖は
涙にぬれて
朽にしを
いかに立まふ
我身成らん
ふるそでは
なみだにぬれて
くちにしを
いかにたちまふ
わがみなるらん


つく〳〵と
みるに心は
くれはとり
あやしと人の
めにやたつらん
つくつれと
みるにこころは
くれはとり
あやしとひとの
めにやたつらん


暮をまつ
思ひは誰も
有物を
蛍はかりや
身にあまるへき
くれをまつ
おもひはたれも
あるものを
ほたるはかりや
みにあまるへき