うづら鳴く
交野にたてる
はじもみぢ
散りぬばかりに
秋風ぞ吹く
うづらなく
かたのにたてる
はじもみぢ
ちりぬばかりに
あきかぜぞふく
Кричат перепела в Катано,
И с лакового дерева листва
Почти осыпалась.
Гуляет всюду
Осенний ветер...
* Катано — см. коммент. 114.
春かせに
志賀の山こえ
花ちれは
みねにそうらの
浪はたちける
はるかせに
しかのやまこえ
はなちれは
みねにそうらの
なみはたちける


かかみ山
ひかりは花の
みせけれは
ちりつみてこそ
さひしかりけれ
かかみやま
ひかりははなの
みせけれは
ちりつみてこそ
さひしかりけれ


五月雨に
みつのみつかさ
まさるらし
みをのしるしも
みえすなりゆく
さみたれに
みつのみつかさ
まさるらし
みをのしるしも
みえすなりゆく


いかにして
いはまもみえぬ
夕霧に
となせのいかた
おちてきつらん
いかにして
いはまもみえぬ
ゆふきりに
となせのいかた
おちてきつらむ
Как быть теперь?
Не виден путь между камней
В вечернем тумане,
И плот на реке Тонасэ,
Как бы не опрокинулся, причалив!
Примерный перевод

みちのくの
とつなのはしに
くるつなの
たえすも人に
いひわたるかな
みちのくの
とつなのはしに
くるつなの
たえすもひとに
いひわたるかな


しほたるる
いせをのあまの
袖たにも
ほすなるひまは
ありとこそきけ
しほたるる
いせをのあまの
そてたにも
ほすなるひまは
ありとこそきけ


あつまやの
をかやの軒の
しのふ草
しのひもあへす
しける思ひに
あつまやの
をかやののきの
しのふくさ
しのひもあへす
しけるおもひに


しるなれは
いかに枕の
おもふらん
ちりのみつもる
とこのけしきを
しるなれは
いかにまくらの
おもふらむ
ちりのみつもる
とこのけしきを


はりまかた
すまの月夜め
そらさえて
ゑしまかさきに
雪ふりにけり
はりまかた
すまのつきよめ
そらさえて
ゑしまかさきに
ゆきふりにけり


風ふけば
もしほの烟
かたよりに
靡くをひとの
心ともがな
かぜふけば
もしほのけぶり
かたよりに
なびくをひとの
こころともがな
Лишь подует ветер,
Дым от костров, где соль из водорослей жгут,
В одну сторону клонится,
Хочу же, чтоб и её сердце
Так же склонилось!
Примерный перевод

戀ひ死なで
心づくしに
今までも
頼むればこそ
いきの松原
こひしなで
こころづくしに
いままでも
たのむればこそ
いきのまつはら


恋しなて
心つくしに
今まても
たのむれはこそ
いきの松原
こひしなて
こころつくしに
いままても
たのむれはこそ
いきのまつはら