尋ね来て
道分けわぶる
人もあらじ
幾重もつもれ
庭の白雪
たづねきて
みちわけわぶる
ひともあらじ
いくへもつもれ
にはのしらゆき
Найдется ль тот,
Кто потрудится
Тропинку проторить ко мне?
Ведь снег в моем саду
Он так глубок!
* Перед песней помета: «Сложил снежным утром в обители Охара». Имеется в виду место уединения поэта-монаха (ныне это район Сакё в Киото).

ことしげき
世をのがれにし
み山べに
あらしの風も
心して吹け
ことしげき
よをのがれにし
みやまべに
あらしのかぜも
こころしてふけ
Мир суетный покинув,
Я здесь, в глубинах гор,
Обрел себе приют.
О ветер, буря! Пощадите!
Не дуйте с яростью такой!

道のべの
蛍ばかりを
しるべにて
ひとりぞ出づる
夕闇の空
みちのべの
ほたるばかりを
しるべにて
ひとりぞいづる
ゆふやみのそら
Ведомый лишь огнями светлячков,
Что светят
По краям дороги,
Один бреду я
Под вечерним небом.

雲は晴れて
むなしき空に
すみながら
憂き世の中を
めぐる月かな
くもはれて
むなしきそらに
すみながら
うきよのなかを
めぐるつきかな
Бодхисаттва — ясно светит,
Подобно луне,
Проплывающей
По безоблачному небу
Этого скорбного мира.

吹く風に
花橘や
にほふらむ
昔おぼゆる
けふの庭かな
ふくかぜに
はなたちばなや
にほふらむ
むかしおぼゆる
けふのにはかな
Разносит ветер
Нежный аромат
Цветущих померанцев.
Это напоминает мне время,
Когда Будда проповедовал сутру о Лотосе.

闇深き
木のもとごとに
契りおきて
朝立つ霧の
あとの露けさ
やみふかき
このもとごとに
ちぎりおきて
あさたつきりの
あとのつゆけさ
Во мраке ночном,
Под деревом каждым завет свой оставив,
Отправился в путь.
Туман поднимался,
На землю ложася росою.

けふ過ぎぬ
命もしかと
おどろかす
入相の鐘の
声ぞかなしき
けふすぎぬ
いのちもしかと
おどろかす
いりあひのかねの
こゑぞかなしき
Нынешний день прошел
На день короче
Стала моя жизнь,
И грустно звучит
Вечерний колокол.

そむかずは
いづれの世にか
めぐり逢ひて
思ひけりとも
人に知られむ
そむかずは
いづれのよにか
めぐりあひて
おもひけりとも
ひとにしられむ
Отринь этот мир,
Коль не сделаешь так,
Никогда не узнают
Отец твой и мать
Твоей благодарности.

音に聞く
君がりいつか
生の松
待つらむものを
心づくしに
おとにきく
きみがりいつか
いきのまつ
まつらむものを
こころづくしに
О Будда!
Когда, услыхав свое имя,
Примешь меня?
Когда чрез равнину сосновую Ики
Смогу я подняться к тебе?

別れにし
その面影の
恋しきに
夢にも見えよ
山の端の月
わかれにし
そのおもかげの
こひしきに
ゆめにもみえよ
やまのはのつき
О милая луна,
Что спряталась уже
За гребни гор,
Хоть в грезах
Ты явись мне!

わたつ海の
深きに沈む
いさりせで
保つかひある
法をもとめよ
わたつうみの
ふかきにしずむ
いさりせで
たもつかひある
のりをもとめよ
Не ныряй глубоко
В океан,
Когда ловишь рыбу.
Собирай раковины
И блюди Закон!

浮草の
一葉なりとも
磯がくれ
思ひなかけそ
沖つ白浪
うきくさの
ひとはなりとも
いそがくれ
おもひなかけそ
おきつしらなみ
О морская волна!
К берегу прибившись,
Утаить не пытайся
Даже лист единый
Морской травы!

さらぬだに
重きが上に
さよ衣も
我がつまならぬ
つまな重ねそ
さらぬだに
おもきがうへに
さよころもも
わがつまならぬ
つまなかさねそ
Если даже жена твоя
Пред тобой виновата,
Других одежд
Не стели под себя
Тёмной ночью!

秋はきぬ
としもなかはに
すきぬとや
荻ふくかせの
おとろかすらん
あきはきぬ
としもなかはに
すきぬとや
をきふくかせの
おとろかすらむ


みたれすと
をはりきくこそ
うれしけれ
さても別は
なくさまねとも
みたれすと
をはりきくこそ
うれしけれ
さてもわかれは
なくさまねとも


みちのくの
しのふもちすり
しのひつつ
色には出てし
みたれもそする
みちのくの
しのふもちすり
しのひつつ
いろにはいてし
みたれもそする


この春そ
おもひはかへす
さくら花
むなしき色に
そめしこころを
このはるそ
おもひはかへす
さくらはな
むなしきいろに
そめしこころを


よのなかを
つねなき物と
おもはすは
いかてか花の
ちるにたへまし
よのなかを
つねなきものと
おもはすは
いかてかはなの
ちるにたへまし


けふりたに
しはしたなひけ
鳥へ山
たちわかれにし
かたみともみん
けふりたに
しはしたなひけ
とりへやま
たちわかれにし
かたみともみむ


散々に
わしの高嶺を
おりぞ行く
み法の花を
家づとにして
ちりぢりに
わしのたかねを
おりぞゆく
みのりのはなを
いへづとにして


立ちはなれ
小萩が原に
鳴く鹿は
道踏みまどふ
友や戀しき
たちはなれ
こはぎがはらに
なくしかは
みちふみまどふ
ともやこひしき


小笹原
有るか無きかの
一ふしに
本も末葉も
變らざりけり
をささはら
あるかなきかの
ひとふしに
もともすゑはも
かはらざりけり


つく〴〵と
むなしき空を
眺めつゝ
入相の鐘に
ぬるゝ袖哉
つくづくと
むなしきそらを
ながめつつ
いりあひのかねに
ぬるるそでかな


長月の
有明の月と
もろともに
入りける峰を
思ひこそやれ
ながつきの
ありあけのつきと
もろともに
いりけるみねを
おもひこそやれ


みだれずと
をはりきくこそ
うれしけれ
さてもわかれ
はなぐまねども
みだれずと
をはりきくこそ
うれしけれ
さてもわかれ
はなぐまねども


たのもしき
みちにはいりて
ゆきしかど
わが身をつめば
いかがとぞおもふ
たのもしき
みちにはいりて
ゆきしかど
わがみをつめば
いかがとぞおもふ


とへかしな
別の袖に
つゆしげき
よもぎがもとの
心ぼそさを
とへかしな
わかれのそでに
つゆしげき
よもぎがもとの
こころぼそさを


共にみし
みねのもみぢの
かひなれや
花のをりにも
思ひ出でける
ともにみし
みねのもみぢの
かひなれや
はなのをりにも
おもひいでける


あはれさは
かうやときみも
おもひやれ
秋くれがたの
おほ原のさと
あはれさは
かうやときみも
おもひやれ
あきくれがたの
おほはらのさと


ひとりすむ
おぼろのしみづ
ともとては
月をぞすます
おほはらのさと
ひとりすむ
おぼろのしみづ
ともとては
つきをぞすます
おほはらのさと


すみがまの
たなびくけぶり
一すぢに
心ぼそきは
大原のさと
すみがまの
たなびくけぶり
ひとすぢに
こころぼそきは
おほはらのさと


なにとなく
つゆぞこぼるる
あきの田に
ひたひきならす
大原のさと
なにとなく
つゆぞこぼるる
あきのたに
ひたひきならす
おほはらのさと


水のおとは
まくらにおつる
ここちして
ねざめがちなる
大原のさと
みづのおとは
まくらにおつる
ここちして
ねざめがちなる
おほはらのさと


あだにふく
草のいほりの
あはれより
そでに露おく
大原のさと
あだにふく
くさのいほりの
あはれより
そでにつゆおく
おほはらのさと


やまかぜに
みねのささぐり
はらはらと
庭におちしく
大原の里
やまかぜに
みねのささぐり
はらはらと
にはにおちしく
おほはらのさと


ますらをが
つまきにあけび
さしそへて
暮るればかへる
大原のさと
ますらをが
つまきにあけび
さしそへて
くるればかへる
おほはらのさと


むぐらはふ
かどはこのはに
うづもれて
人もさしこぬ
大原の里
むぐらはふ
かどはこのはに
うづもれて
ひともさしこぬ
おほはらのさと


もろともに
秋もやまぢも
ふかければ
しかぞかなしき
大原の里
もろともに
あきもやまぢも
ふかければ
しかぞかなしき
おほはらのさと


木枯に月
澄む峯の鹿
の音を我
のみ聞くは惜
しくもある哉
きかれにつ
きすむみねのし
かのねをわ
れのみきくはを
しくもあるかな


慰めに
見つゝも行かむ
君が住む
そなたの山を
雲な隔てそ
なぐさめに
みつつもゆかむ
きみがすむ
そなたのやまを
くもなへだてそ


歸るとも
後には又と
頼むべき
此身の轉て
あだにも有る哉
かへるとも
のちにはまたと
たのむべき
このみのうたて
あだにもあるかな


心ありて
見るとしもなき
難波江の
春の景色は
惜くも有る哉
こころありて
みるとしもなき
なにはえの
はるのけしきは
をしくもあるかな


つく〴〵と
事ぞともなき
詠して
今宵の月も
傾ぶきにけり
つくづくと
ことぞともなき
ながめして
こよひのつきも
かたぶきにけり


思ひ知る
心とならば
徒らに
あたら此世を
すぐさゞらなむ
おもひしる
こころとならば
いたづらに
あたらこのよを
すぐさざらなむ


何事を
待つ事にては
すぐさまし
うき世を背く
道なかりせば
なにことを
まつことにては
すぐさまし
うきよをそむく
みちなかりせば


稻妻の
光の程か
あきの田の
なびく末葉の
つゆのいのちは
いなつまの
ひかりのほどか
あきのたの
なびくすゑはの
つゆのいのちは


いかゞせむ
跡の哀は
とはずとも
別れし人の
行くへ尋ねよ
いかがせむ
あとのあはれは
とはずとも
わかれしひとの
ゆくへたづねよ


君に我が
後るゝ道の
悲しきは
過ぐる月日も
早きなりけり
きみにわが
のちるるみちの
かなしきは
すぐるつきひも
はやきなりけり


かつまたの
池の心は
むなしくて
氷も水も
名のみなりけり
かつまたの
いけのこころは
むなしくて
こほりもみづも
なのみなりけり


隈もなき
月の光に
さそはれて
鷲の深山を
さして來にけり
くまもなき
つきのひかりに
さそはれて
わしのみやまを
さしてきにけり


先の世の
報と聞けど
身の憂さに
思ひこるべき
心地こそせね
さきのよの
むくひときけど
みのうさに
おもひこるべき
ここちこそせね


おくる思ひに
かふるなるべし
おくるおもひに
かふるなるべし


名にたてゝ
秋のなかはゝ
こよひそと
思ひかほなる
月の影哉
なにたてて
あきのなかはは
こよひそと
おもひかほなる
つきのかげかな


たれか又
まきの板やに
ね覚して
時雨の音に
袖ぬらすらん
たれかまた
まきのいたやに
ねさめして
しぐれのおとに
そでぬらすらん


最上河
人をくたせは
いな舟の
かへりてしつむ
物とこそきけ
もがみかは
ひとをくたせは
いなふねの
かへりてしつむ
ものとこそきけ


とへかしな
別の庭に
露ふかき
よもきかもとの
心ほそさを
とへかしな
わかれのにはに
つゆふかき
よもきかもとの
こころほそさを


ひとりすむ
おほろの清水
友とては
月をそやとす
大原の里
ひとりすむ
おほろのしみづ
ともとては
つきをそやとす
おほはらのさと