ふもとをば
宇治の川霧
たちこめて
雲居に見ゆる
朝日山かな
ふもとをば
うぢのかはきり
たちこめて
くもゐにみゆる
あさひやまかな
Над Удзи-рекой встал туман,
Окутав подножье Асахи-горы,
А в небеса всплыла
Её вершина
В солнечных лучах.
* Гора Асахи — находится в Удзи, предместье Хэйана. Автор обыгрывает название горы — букв. «Утреннее солнце». В песне намёк на танка Киёхары Фукаябу из свитка «Песни осени» антологии «Сюисю»:
Над рекой
Встал туман, окутав подножье горы,
А в небе
Открылась вершина
В осеннем уборе.
そまかたに
みちやまとへる
さをしかの
つまとふ声の
しけくも有るかな
そまかたに
みちやまとへる
さをしかの
つまとふこゑの
しけくもあるかな


恋ひつつや
いもかうつらむ
から衣
きぬたのおとの
そらになるまて
こひつつや
いもかうつらむ
からころも
きぬたのおとの
そらになるまて
Не в тоске ли
Любимая будет отбивать
Китайское платье,
Чтоб звук валька
Звучал даже в небесах!
Примерный перевод
*из-за разлуки, и чтоб этот звук мог услышать любимый?.. (мб)
昨日こそ
秋はくれしか
いつのまに
いはまの水の
うすこほるらん
きのふこそ
あきはくれしか
いつのまに
いはまのみつの
うすこほるらむ


かへりこむ
ほともさためぬ
わかれちは
都のてふり
おもひいてにせよ
かへりこむ
ほともさためぬ
わかれちは
みやこのてふり
おもひいてにせよ


おもひあまり
人にとははや
みなせ川
むすはぬ水に
袖はぬるやと
おもひあまり
ひとにとははや
みなせかは
むすはぬみつに
そてはぬるやと


ひとりぬる
われにてしりぬ
池水に
つかはぬをしの
おもふ心を
ひとりぬる
われにてしりぬ
いけみつに
つかはぬをしの
おもふこころを


みつしほに
すゑはをあらふ
なかれあしの
君をそおもふ
うきみしつみみ
みつしほに
すゑはをあらふ
なかれあしの
きみをそおもふ
うきみしつみみ


君が代に
ひき比ぶれば
子日する
松の千年も
數ならぬかな
きみがよに
ひきくらぶれば
ねのひする
まつのちとせも
かずならぬかな


忘れにし
人も訪ひ鳬
秋の夜は
月出ばと社
まつべかりけれ
わすれにし
ひともとひけり
あきのよは
つきいでばとこそ
まつべかりけれ


山櫻
をしむにとまる
ものならば
花は春とも
限らざらまし
やまさくら
をしむにとまる
ものならば
はなははるとも
かぎらざらまし


白菊の
變らぬ色も
頼まれず
うつろはでやむ
秋しなければ
しらきくの
かはらぬいろも
たのまれず
うつろはでやむ
あきしなければ


いかなれば
まつにはいづる
月影の
いるを心に
任せざる覽
いかなれば
まつにはいづる
つきかげの
いるをこころに
まかせざるらん


春たちて
梢にきえぬ
白雪は
まだきにさける
花かとぞ見る
はるたちて
こずゑにきえぬ
しらゆきは
まだきにさける
はなかとぞみる
Весна пришла,
Не стаявший на ветках
Белый снег
Цветами кажется,
Которых ещё нет.
Примерный перевод

朝戸あけて
春の梢の
雪みれば
初花ともや
いふべかりけれ
あさとあけて
はるのこずゑの
ゆきみれば
はつはなともや
いふべかりけれ
Открыв утром дверь,
На ветвях весенних
Снег увидал:
Первым цветом не его ль
Стоит называть?
Примерный перевод

朝まだき
吹きくる風に
任すれば
かたより志ける
青柳の糸
あさまだき
ふきくるかぜに
まかすれば
かたよりしける
あをやぎのいと
По воле ветра,
Подувшего ранним утром,
Склоняются
В одну сторону
Веточки зелёных ив.
Примерный перевод

しら雲と
をちの高嶺の
みえつるは
心まどはす
櫻なりけり
しらくもと
をちのたかねの
みえつるは
こころまどはす
さくらなりけり
Белые облака
Над высокой вершиной гор в Оти
Вижу!
Сердце в смятенье
От сакуры...
Примерный перевод

玉江にや
今日の菖蒲を
引きつ覽
磨ける宿の
妻とみゆるは
たまえにや
けふのあやめを
ひきつらん
みがけるやどの
つまとみゆるは


菖蒲草
淀野に生ふる
ものなれば
ね乍人は
引くにやある覽
あやめくさ
よどのにおふる
ものなれば
ねながらひとは
ひくにやあるらん


宿ごとに
はな橘ぞ
匂ひける
一木がすゑを
かぜはふけども
やどごとに
はなたちばなぞ
にほひける
ひときがすゑを
かぜはふけども
У каждого дома
Мандарин
Расцвёл,
Пусть даже в кронах их
Задует ветер...
Примерный перевод
??

check!
とことはに
ふく夕暮の
風なれど
秋立つ日社
凉しかりけれ
とことはに
ふくゆふぐれの
かぜなれど
あきたつひこそ
すずしかりけれ
Хоть и дует
Всегда на закате
Ветер,
Но потому он так холоден,
Что сегодня осень настала.
Примерный перевод

我こそは
あかしのせとに
旅寐せめ
同じ水にも
宿る月かな
われこそは
あかしのせとに
たびねせめ
おなじみづにも
やどるつきかな
Пролив Акаси,
Где я собрался
Ночевать,
Не в этих водах ли
Живёт луна?
Примерный перевод

秋は猶
のこり多かる
年なれど
今夜の月の
名こそをしけれ
あきはなほ
のこりおほかる
としなれど
こよひのつきの
なこそをしけれ
Сей год таков,
Что много осени
Осталось,
Но доброго имени
Луны этой ночи мне жаль...
Примерный перевод
??
曇りなき
影を留めば
山のはに
入るとも月を
惜まざらまし
くもりなき
かげをとどめば
やまのはに
いるともつきを
をしまざらまし
Если на пиках гор
Останется свет луны
Безоблачного неба,
То мне не жаль луны,
Что за горы зашла!
Примерный перевод

いもせ山
みねの嵐や
さむからむ
衣かりがね
空に鳴くなり
いもせやま
みねのあらしや
さむからむ
ころもかりがね
そらになくなり
Не буря ль холодна,
Что на вершинах гор
Имо и Сэ, —
Крики гусей
Разносятся в небесах.
Примерный перевод

あだし野の
露吹きみだる
秋風に
なびきもあへぬ
女郎花哉
あだしのの
つゆふきみだる
あきかぜに
なびきもあへぬ
をみなへしかな
На поле Адаси
Без всякого ветра,
Который сдувает росу,
Наклонились к земле
Цветы оминаэси...
Примерный перевод

惜めども
よもの紅葉は
散果てゝ
となせぞ秋の
泊なりける
をしめども
よものもみぢは
ちりはてて
となせぞあきの
とまりなりける
Хоть и печально,
Со всех сторон
Уж листья облетели
На реке Тонасэ.
Здесь осень и закончилась.
Примерный перевод

朝日とも
月ともわかず
束のまも
君を忘るゝ
時しなければ
あさひとも
つきともわかず
つかのまも
きみをわするる
ときしなければ


これにしく
思ひはなきを
草枕
たびにかへすは
いな莚とや
これにしく
おもひはなきを
くさまくら
たびにかへすは
いなむしろとや


思ひいづや
ありし其よの
呉竹は
淺ましかりし
ふし所かな
おもひいづや
ありしこのよの
くれたけは
あさましかりし
ふしところかな


白菊の
かはらぬ色も
頼まれず
移ろはでやむ
秋しなければ
しらきくの
かはらぬいろも
たのまれず
うつろはでやむ
あきしなければ


芦根はふ
水の上とぞ
思ひしを
憂はわが身に
ありける物を
あしねはふ
みづのうへとぞ
おもひしを
うきはわがみに
ありけるものを


郭公
雲居のよそに
なりしかば
我ぞなごりの
空に泣かれし
ほととぎす
くもゐのよそに
なりしかば
われぞなごりの
そらになかれし


逢事は
舟人よはみ
こぐ舟の
みをさかのぼる
心地こそすれ
あふことは
ふなびとよはみ
こぐふねの
みをさかのぼる
ここちこそすれ


無名にぞ
人のつらさは
知られける
忘られしには
身をぞ恨みし
なきなにぞ
ひとのつらさは
しられける
わすられしには
みをぞうらみし


山櫻
春の形見に
たづぬれば
みるひとなしに
花ぞちりける
やまさくら
はるのかたみに
たづぬれば
みるひとなしに
はなぞちりける


鳥の音に
明けぬときけば
旅衣
さゆともこえむ
せきの白雪
とりのねに
あけぬときけば
たびころも
さゆともこえむ
せきのしらゆき


年ふれど
いはでくちぬる
埋木の
おもふ心は
ふりぬ戀かな
としふれど
いはでくちぬる
うもれきの
おもふこころは
ふりぬこひかな


行く方も
知られぬ春と
知りながら
心盡しの
けふにも有哉
ゆくかたも
しられぬはると
しりながら
こころつくしの
けふにもあるかな


志賀の浦の
松吹く風の
寂しさに
夕波千鳥
立ち居鳴くなり
しがのうらの
まつふくかぜの
さひしさに
ゆふなみちとり
たちゐなくなり


またさらに
初音とぞ思ふ
郭公
おなじ早月も
月しかはれば
またさらに
はつねとぞおもふ
ほととぎす
おなじさつきも
つきしかはれば
И снова
О первом крике тоскую,
Кукушка,
Ведь месяц сменился
На тот же самый сацуки...
Примерный перевод
* пятый, второй месяц лета
霧深き
山の尾上に
たつ鹿は
こゑばかりにや
友をしるらむ
きりふかき
やまのおのえに
たつしかは
こゑばかりにや
ともをしるらむ
Густой туман
На гребне горы,
Где олени,
Неужели лишь по голосу
Узнают друг друга?
Примерный перевод

夜を重ね
まどろまで社
明しつれ
ねずばと契る
人もなき世に
よをかさね
まどろまでこそ
あかしつれ
ねずばとちぎる
ひともなきよに


水の綾を
唐紅に
織りかけて
今日の行幸に
逢へるもみぢ葉
みづのあやを
からくれなゐに
おりかけて
けふのみゆきに
あへるもみぢは


憂しとのみ
人の心を
みしま江の
入江の眞菰
さぞ亂るらむ
うしとのみ
ひとのこころを
みしまえの
いりえのまこも
さぞみだるらむ


真葛はひ
おきのしけらぬ
宿ならは
をそくや秋の
風をきかまし
まくずはひ
おきのしけらぬ
やどならは
をそくやあきの
かぜをきかまし