神無月
風にもみぢの
散る時は
そこはかとなく
物ぞかなしき
かみなづき
かぜにもみぢの
ちるときは
そこはかとなく
ものぞかなしき
Когда смотрю я в октябре,
Как ветер яростный
Срывает листья
Багряные с дерев,
Грусть безотчётная сжимает сердце.
* Буквальный перевод названия первого месяца зимы (октябрь) — каннадзуки — «безбожный месяц». По синтоистскому поверью, в это время осенние боги покидают землю.
年を経て
思ふ心の
しるしにぞ
空もたよりの
風は吹きける
としをへて
おもふこころの
しるしにぞ
そらもたよりの
かぜはふきける
О, наконец отозвалась ты
На любовь,
Что в сердце я хранил
Так много лет.
Небесный ветер весть от тебя принес!
* Песня послана в ответ на письмо возлюбленной.

秋風に
乱れてものは
思へども
萩の下葉の
色はかはらず
あきかぜに
みだれてものは
おもへども
はぎのしたはの
いろはかはらず
В смятении душа, —
Как спутанные ветром ветви хаги,
Но если листья у него
По осени свой изменили цвет,
В лице моем ты не заметишь перемены.

見てもまた
またも見まくの
ほしかりし
花のさかりは
過ぎやしぬらむ
みてもまた
またもみまくの
ほしかりし
はなのさかりは
すぎやしぬらむ
Краса цветов,
Сколь ни любуйся ей,
Не налюбуешься,
И мне не верится, что нежные цветы
Уже увяли.

白露の
あした夕べに
奥山の
苔の衣は
風もさはらず
しらつゆの
あしたゆふべに
おくやまの
こけのころもは
かぜもさはらず
В глубинах гор
Мои замшелые одежды
Лаже от ветра меня не защитят:
Слишком обильно их увлажнила
Ночная и рассветная роса.

ももしきの
内のみつねに
恋ひしくて
雲の八重たつ
山は住みうし
ももしきの
うちのみつねに
こひしくて
くものやへたつ
やまはすみうし
Вспоминаю
Просторы дворца...
Одиноко тоскую в горах,
Густо окутанных
Облаками...

紫の
色にはさくな
むさしのの
草のゆかりと
人もこそ見れ
むらさきの
いろにはさくな
むさしのの
くさのゆかりと
ひともこそみれ


かくはかり
へかたく見ゆる
世の中に
うら山しくも
すめる月かな
かくはかり
へかたくみゆる
よのなかに
うらやましくも
すめるつきかな


春すきて
ちりはてにける
梅の花
たたかはかりそ
枝にのこれる
はるすきて
ちりはてにける
うめのはな
たたかはかりそ
えたにのこれる
Прошла весна,
И у деревьев сливы
Опали все цветы.
Лишь аромат один
Остался на ветвях...

世の中に
ふるそはかなき
白雪の
かつはきえぬる
物としるしる
よのなかに
ふるそはかなき
しらゆきの
かつはきえぬる
ものとしるしる


戀やせむ
忘やしなむ
ぬともなく
ねず共なくて
明しつる哉
こひやせむ
わすれやしなむ
ぬともなく
ねずともなくて
あかしつるかな


片時も
忘れやはする
つらかりし
心の更に
たぐひなければ
かたときも
わすれやはする
つらかりし
こころのさらに
たぐひなければ


霜がれの
蓬の門に
さしこもり
けふの日影を
みぬが悲しさ
しもがれの
よもぎのかどに
さしこもり
けふのひかげを
みぬがかなしさ


露のごと
はかなき身をば
置き乍ら
君が千年を
祈りやる哉
つゆのごと
はかなきみをば
おきながら
きみがちとせを
いのりやるかな


山深み
木の葉の露を
打拂ひ
いつまでされば
消え殘るらむ
やまふかみ
このはのつゆを
うちはらひ
いつまでされば
きえのこるらむ


見わたせば
烟絶えたる
山里に
如何に干さまし
墨染のそで
みわたせば
けぶりたえたる
やまざとに
いかにひさまし
すみぞめのそで


露霜は
あした夕に
おく山の
苔のころもは
風もとまらず
つゆしもは
あしたゆふべに
おくやまの
こけのころもは
かぜもとまらず

露霜は=「白露の」集
*とま=「さは」集
暫だに
經く見ゆる
世中に
羨しくも
澄める月哉
しばしだに
へがたくみゆる
よのなかに
うらやましくも
すめるつきかな


九重の
内のみつねに
恋ひしくて
雲の八重立つ
山は住み憂し
ここのへの
うちのみつねに
こひしくて
くものやへたつ
やまはすみうし
О дворце
Днём и ночью, всё время
Тоскую,
Тяжко жить мне средь гор,
Где многослойные клубятся облака.
Примерный перевод

旅をゆく
草の枕の
露けくは
をくるゝ人の
涙とをしれ
たびをゆく
くさのまくらの
つゆけくは
をくるるひとの
なみだとをしれ


杣川の
あさき心に
ひかれつゝ
いくたひくれの
さはりきぬらん
そまかはの
あさきこころに
ひかれつつ
いくたひくれの
さはりきぬらん


よの中は
かくこそみゆれ
つく〳〵と
思へはかりの
やとりなりけり
よのなかは
かくこそみゆれ
つくつくと
おもへはかりの
やとりなりけり


ひねもすに
ふる春雨や
いにしへを
こふる袂の
しつくなるらん
ひねもすに
ふるはるさめや
いにしへを
こふるたもとの
しつくなるらん