ほのぼのと
有明の月の
月影に
もみぢ吹きおろす
山おろしの風
ほのぼのと
ありあけのつきの
つきかげに
もみぢふきおろす
やまおろしのかぜ
Вихрь, что несётся с гор,
Сметает осенние листья.
Мелькают и кружат они
В неясном сиянье
Рассветной луны.

ものをのみ
思ひ寝覚めの
枕には
涙かからぬ
あかつきぞなき
ものをのみ
おもひねさめの
まくらには
なみだかからぬ
あかつきぞなき
В печальных думах засыпаю,
А проснусь
За изголовьем,
Залитым слезами,
Не видно и рассвета!

あたら夜の
月と花とを
同じくば
心しれらむ
人に見せばや
あたらよの
つきとはなとを
おなじくば
こころしれらむ
ひとにみせばや


わびしさを
同じ心と
きくからに
我身をすてゝ
君ぞ悲しき
わびしさを
おなじこころと
きくからに
われみをすてゝ
きみぞかなしき


思ひきや
逢ひ見ぬ事を
いつよりと
數ふ計に
なさむ物とは
おもひきや
あひみぬことを
いつよりと
かぞふばかりに
なさむものとは


志ぬ〳〵と
聞く〳〵だにも
逢見ねば
命をいつの
世にか殘さむ
しぬしぬと
きくきくだにも
あひみねば
いのちをいつの
よにかのこさむ


こひしさは
おなし心に
あらすとも
今夜の月を
君見さらめや
こひしさは
おなしこころに
あらすとも
こよひのつきを
きみみさらめや


あけくれは
籬の島を
ながめつゝ
都戀しき
音をのみぞ鳴く
あけくれは
まがきのしまを
ながめつつ
みやここひしき
ねをのみぞなく


昔より
名にふりつめる
白山の
雲居の雪は
消ゆるともなし
むかしより
なにふりつめる
しらやまの
くもゐのゆきは
きゆるともなし


言ひそめぬ
程は中々
有りにしを
志づ心なき
昨日けふかな
いひそめぬ
ほどはなかなか
ありにしを
しづこころなき
きのふけふかな


悲しさの
月日にそへて
今日よりは
我が身一つに
止るべき哉
かなしさの
つきひにそへて
けふよりは
わがみひとつに
とまるべきかな


鶯の
鳴く音を聞けば
山深み
我れよりさきに
春は來にけり
うぐひすの
なくねをきけば
やまふかみ
われよりさきに
はるはきにけり


時鳥
來鳴くを聞けば
大荒木の
森こそ夏の
やどりなるらし
ほととぎす
来なくをきけば
おほあらぎの
もりこそなつの
やどりなるらし


降る雪の
したに匂へる
梅の花
忍びに春の
いろぞ見えける
ふるゆきの
したににほへる
うめのはな
しのびにはるの
いろぞみえける


仄仄と
有明月の
月影に
紅葉吹落す
山下風
ほのぼのと
ありあけのつきの
つきかげに
もみぢふきおろす
やまおろしのかぜ


うしと思ふ
心のこゆる
松山は
たのめしかひも
なく成にけり
うしとおもふ
こころのこゆる
まつやまは
たのめしかひも
なくなりにけり


よしの山
雪には跡も
絶にしを
霞そ春の
しるへなりける
よしのやま
ゆきにはあとも
たえにしを
かすみそはるの
しるへなりける


降雪の
したに匂へる
梅のはな
しのひに春の
色そみえける
ふるゆきの
したににほへる
うめのはな
しのびにはるの
いろぞみえける
Под выпавшим снегом
Распускаться стали
Цветы сливы.
Едва заметно
Виднеются цвета весны.
Перевод: Павел Белов