なからへて
あるへき身とし
おもはねは
わするなとたに
えこそちきらね
なからへて
あるへきみとし
おもはねは
わするなとたに
えこそちきらね
殘りなき
命を惜しと
思ふかな
宿の秋はぎ
ちりはつるまで
のこりなき
いのちををしと
おもふかな
やどのあきはぎ
ちりはつるまで
雲居にて
いかで扇と
思ひしに
手かく計に
なりにけるかな
くもゐにて
いかであふぎと
おもひしに
てかくばかりに
なりにけるかな
ちらぬ間に
今一度も
見てしがな
花に先だつ
身とも社なれ
ちらぬまに
いまひとたびも
みてしがな
はなにさきだつ
みともこそなれ