終夜
詠めてだにも
なぐさまむ
明けてみるべき
秋の空かは
よもすがら
ながめてだにも
なぐさまむ
あけてみるべき
あきのそらかは


打群れし
駒も音せぬ
秋の野は
草枯れ行けど
みる人もなし
うちむれし
こまもおとせぬ
あきののは
くさかれゆけど
みるひともなし