仇にかく
おつと思ひし
うば玉の
髮こそ長き
形見なりけれ
あだにかく
おつとおもひし
うばたまの
かみこそながき
かたみなりけれ


心には
忍ぶと思ふを
志きたへの
枕にてこそ
松は見えけれ
こころには
しのぶとおもふを
しきたへの
まくらにてこそ
まつはみえけれ


別にし
人をかくても
みてしかな
程へてかへる
玉もありけり
わかれにし
ひとをかくても
みてしかな
ほどへてかへる
たまもありけり