哀れにも
ころも擣つなり
伏見山
松風さむき
秋の寐ざめに
あはれにも
ころもうつなり
ふしみやま
まつかぜさむき
あきのねざめに
Тоже с печалью
Отбивают одежды
На горе Фусими,
Холоден ветер в соснах,
Когда просыпаешься осенью...
Примерный перевод

暫しだに
晴るゝ心や
なからまし
日吉の蔭の
照さゞりせば
しばしだに
はるるこころや
なからまし
ひよしのかげの
てらさざりせば


山ざとは
袖の紅葉の
いろぞこき
昔を戀ふる
秋のなみだに
やまざとは
そでのもみぢの
いろぞこき
むかしをこふる
あきのなみだに


末の松
山もかすみの
絶え間より
花の波こす
春はきにけり
すゑのまつ
やまもかすみの
たえまより
はなのなみこす
はるはきにけり
Из просветов
Тумана на горе
Суэ-но мацу
Волнами цветов переливаясь,
Пришла весна!
Примерный перевод

夕されば
野中の松の
したかげに
秋風さそふ
日ぐらしの聲
ゆふされば
のなかのまつの
したかげに
あきかぜさそふ
ひぐらしのこゑ
Лишь настанет вечер
И в тени сосен, растущих
Посреди поля,
Зовут осенний ветер
Голоса сверчков...
Примерный перевод

照る月の
光とともに
ながれきて
音さへすめる
山川のみづ
てるつきの
ひかりとともに
ながれきて
おとさへすめる
やまかはのみづ


しがの浦や
志ばし時雨の
雲ながら
雪になりゆく
山颪の風
しがのうらや
しばししぐれの
くもながら
ゆきになりゆく
やまおろしのかぜ
В бухте Сига
Ещё немного и дождь,
Что льёт из облака,
Станет снегом
В ветре, что дует сверху с гор...
Примерный перевод

今朝は又
かさねて冬を
みつる哉
枯野の上に
ふれるしら雪
けさはまた
かさねてふゆを
みつるかな
かれののうへに
ふれるしらゆき


かく計
へがたき物を
月よりも
花こそ世をば
思ひしりけれ
かくばかり
へがたきものを
つきよりも
はなこそよをば
おもひしりけれ


通るべき
道は流石に
ある物を
知らばやとだに
人の思はぬ
とほるべき
みちはさすがに
あるものを
しらばやとだに
ひとのおもはぬ


まだとらぬ
早苗の葉末
靡くなり
すだく蛙の
聲のひゞきに
まだとらぬ
さなへのはすゑ
なびくなり
すだくかはづの
こゑのひびきに


夏深き
峯の松が枝
風こえて
月かげすゞし
ありあけのやま
なつふかき
みねのまつがえ
かぜこえて
つきかげすずし
ありあけのやま


思ひ出でば
同じ詠めに
かへるまで
心に殘れ
春のあけぼの
おもひいでば
おなじながめに
かへるまで
こころにのこれ
はるのあけぼの


さらぬだに
心細きを
さゝがにの
軒に糸ひく
夕ぐれのそら
さらぬだに
こころぼそきを
ささがにの
のきにいとひく
ゆふぐれのそら


夢ぞかし
思ふ儘なる
身なりとも
嬉しかるべき
此世とや見る
ゆめぞかし
おもふままなる
みなりとも
うれしかるべき
このよとやみる


浮世かな
吉野の花に
はるの風
時雨るゝ空に
ありあけの月
うきよかな
よしののはなに
はるのかぜ
しぐるるそらに
ありあけのつき


昔より
鷲の高嶺に
澄む月の
入らぬに迷ふ
ひとぞかなしき
むかしより
わしのたかねに
すむつきの
いらぬにまよふ
ひとぞかなしき


さりともな
光は殘る
世なりけり
空ゆく月日
法のともしび
さりともな
ひかりはのこる
よなりけり
そらゆくつきひ
のりのともしび


般若臺に
納め置てし
法花經も
ゆめとのよりぞ
現にはこし
はむにやたいに
をさめおきてし
ほけきやうも
ゆめとのよりぞ
うつつにはこし


日の本は
神のみ國と
聞しより
いまする如く
頼むとをしれ
ひのもとは
かみのみくにと
ききしより
いまするごとく
たのむとをしれ


五月雨に
ふじのなる澤
水越えて
おとや烟に
立ち勝るらむ
さみだれに
ふじのなるさは
みづこえて
おとやけぶりに
たちまさるらむ


世の中の
うつゝの闇に
見る夢の
驚く程は
寐てか覺めてか
よのなかの
うつつのやみに
みるゆめの
おどろくほどは
ねてかさめてか


人ごとに
えてうれしきは
法の花
みよの佛の
やどの物とて
ひとごとに
えてうれしきは
のりのはな
みよのほとけの
やどのものとて

ひえのみや
千枝にこそ
かたらはずとも
時鳥
信太の森の
ひと聲もがな
ちえにこそ
かたらはずとも
ほととぎす
しのだのもりの
ひとこゑもがな


山櫻
思ふあまりに
世にふれば
花こそ人の
いのちなりけれ
やまさくら
おもふあまりに
よにふれば
はなこそひとの
いのちなりけれ