夜もすがら
物思ふ頃は
明けやらぬ
ねやのひまさへ
つれなかりけり
よもすがら
ものおもふころは
あけやらで
ねやのひまさへ
つれなかりけり
Долгую ночь
Я во власти думы глубокой,
А рассвета нет.
Ни луча... Даже в щель моей спальни
Пробился безжалостный мрак.
Данное стихотворение взято из ант. «Сэндзайсю», 766 («Песни любви», книга вторая).
春といへば
かすみにけりな
きのふまで
波間に見えし
淡路島山
はるといへば
かすみにけりな
きのふまで
なみまにみえし
あはじしまやま
Весна... Ещё вчера
Виднелись меж волнами горы
На острове Авадзи,
А нынче —
Всё закрыла дымка!
* Остров Авадзи, неоднократно воспетый в поэзии, находится в префектуре Хёго. Особенной красотой славятся его горы, видимые издалека (Авадзисима-но яма).
ながむべき
残りの春を
かぞふれば
花とともにも
散る涙かな
ながむべき
のこりのはるを
かぞふれば
はなとともにも
ちるなみだかな
В минуты горькие
Подсчитываю вёсны,
Оставшиеся мне,
И, как поток неудержимый,
Льются слёзы...
* В песне использован приём ассоциативно связанных слов (энго): слово тиру — «опадать», употребляемое обычно в речи о цветах, перенесено по ассоциации на слово слёзы.
あらし吹く
真葛が原に
鳴く鹿は
うらみてのみや
妻を恋ふらむ
あらしふく
まくずがはらに
なくしかは
うらみてのみや
つまをこふらむ
В поле, поросшем плющом,
Дует яростный ветер,
Громко стеная, олень
Призывает подругу.
В голосе слышится ропот.

龍田山
梢まばらに
なるままに
深くも鹿の
そよぐなるかな
たつたやま
こずゑまばらに
なるままに
ふかくもしかの
そよぐなるかな
Деревья оголились
На Тацута-горе,
И слышно, как по листьям палым
Уходит дальше
Стонущий олень.

み吉野の
山かき曇り
雪ふれば
ふもとの里は
うちしぐれつつ
みよしのの
やまかきくもり
ゆきふれば
ふもとのさとは
うちしぐれつつ
Заволокло туманом гору Миёсино,
Снег падает...
А у подножия
В селенье
Всё время моросят дожди...


なげきつつ
今年も暮れぬ
露の命
いけるばかりを
思ひ出でにして
なげきつつ
ことしもくれぬ
つゆのいのち
いけるばかりを
おもひいでにして
Прошёл и этот год
В печали и тоске.
Его я провожаю
С мыслью: «Жизнь!
Ты мимолетна, как росинка!»

かりそめの
別れとけふを
思へども
いさやまことの
旅にもあるらむ
かりそめの
わかれとけふを
おもへども
いさやまことの
たびにもあるらむ
Как часто, уезжая, мы думаем,
Что скоро увидимся опять,
Но долгою оказывается дорога,
И надежда на встречу
Слабеет с каждым днем.

はるばると
君がわくべき
白波を
あやしやとまる
袖にかけつる
はるばると
きみがわくべき
しらなみを
あやしやとまる
そでにかけつる
Путь долгий пред тобой лежит,
По морю плыть и плыть...
Но странно: мой рукав
Словно заранее уже
Промок от этих волн.
* Провинция Цукуси находилась на острове Кюсю, занимая большую его часть.

わが恋は
今は限りと
夕まぐれ
荻吹く風の
おとづれてゆく
わがこひは
いまはかぎりと
ゆふまぐれ
をぎふくかぜの
おとづれてゆく
По вечерам
Осенний ветер шелестит
По листьям оги,
Словно предвозвещая
Коней нашей любви.

難波潟潮
干にあさる
蘆たづも
月かたぶけば
声の恨むる
なにはかたしほ
ひにあさる
あしたづも
つきかたぶけば
こゑのうらむる
В бухте Нанива схлынул прилив,
И бродит в поисках пищи
Журавль в тростниках.
Укором звучит его крик
На закате луны.

神風や
玉串の葉を
とりかざし
内外の宮に
君をこそ祈れ
かみかぜや
たまぐしのはを
とりかざし
うちほかのみやに
きみをこそいのれ
Держа в руках
Ветвь дерева сакаки,
Молю богов Исэ — страны ветров священных,
О долголетии
И процветанье государя.

みよしのの
山した風や
はらふらむ
こすゑにかへる
花のしら雪
みよしのの
やましたかせや
はらふらむ
こすゑにかへる
はなのしらゆき


いはまもる
し水をやとに
せきとめて
ほかより夏を
すくしつるかな
いはまもる
しみつをやとに
せきとめて
ほかよりなつを
すくしつるかな


夕たちの
またはれやらぬ
雲まより
おなし空とも
みえぬ月かな
ゆふたちの
またはれやらぬ
くもまより
おなしそらとも
みえぬつきかな
Небо после
Летнего ливня
Не прояснилось,
Меж туч светит
За ними скрытая луна.
Примерный перевод

なかめやる
心のはてそ
なかりける
あかしのおきに
すめる月影
なかめやる
こころのはてそ
なかりける
あかしのおきに
すめるつきかけ


夜をこめて
あかしのせとを
こきいつれは
はるかにおくる
さをしかのこゑ
よをこめて
あかしのせとを
こきいつれは
はるかにおくる
さをしかのこゑ
Глубокой ночью,
Из пролива Акаси
На вёслах вышли,
А вдалеке нас догонял
Оленя плач.
Примерный перевод

よそにたに
身にしむくれの
しかのねを
いかなる妻か
つれなかるらん
よそにたに
みにしむくれの
しかのねを
いかなるつまか
つれなかるらむ


けふみれは
嵐の山は
おほゐ川
もみち吹きおろす
名にこそ有りけれ
けふみれは
あらしのやまは
おほゐかは
もみちふきおろす
なにこそありけれ


雪ふれは
木木のこすゑに
さきそむる
えたよりほかの
花もちりけり
ゆきふれは
ききのこすゑに
さきそむる
えたよりほかの
はなもちりけり


もしほ草
しきつのうらの
ねさめには
時雨にのみや
袖はぬれける
もしほくさ
しきつのうらの
ねさめには
しくれにのみや
そてはぬれける


恋ひしなん
命を誰に
ゆつりおきて
つれなき人の
はてをみせまし
こひしなむ
いのちをたれに
ゆつりおきて
つれなきひとの
はてをみせまし


おもひきや
夢を此世の
ちきりにて
さむる別を
なけくへしとは
おもひきや
ゆめをこのよの
ちきりにて
さむるわかれを
なけくへしとは


よもすから
物思ふころは
あけやらぬ
ねやのひまさへ
つれなかりけり
よもすから
ものおもふころは
あけやらぬ
ねやのひまさへ
つれなかりけり
Долгую ночь
Я во власти думы глубокой,
А рассвета нет.
Ни луча... Даже в щель моей спальни
Пробился безжалостный мрак.
Включено в антологию Огура хякунин иссю, 85.

(Перевод по книге «Сто стихотворений ста поэтов»: Старинный изборник японской поэзии VII—XIII вв./ Предисл., перевод со старояп., коммент. В. С. Сановича; Под ред. В. Н. Марковой. — 3-е изд., доп. и перераб. — М.-СПб.: Летний сад; Журнал «Нева», 1998. — 288 с.)
いたつらに
しをるる袖を
あさ露に
かへるたもとと
おもはましかは
いたつらに
しをるるそてを
あさつゆに
かへるたもとと
おもはましかは


おもひかね
なほ恋ちにそ
かへりぬる
うらみはすゑも
とほらさりけり
おもひかね
なほこひちにそ
かへりぬる
うらみはすゑも
とほらさりけり


おもひきや
うかりし夜はの
鳥のねを
まつことにして
あかすへしとは
おもひきや
うかりしよはの
とりのねを
まつことにして
あかすへしとは


から衣
かへしてはねし
夏のよは
ゆめにもあかて
人わかれけり
からころも
かへしてはねし
なつのよは
ゆめにもあかて
ひとわかれけり


君やあらぬ
わか身やあらぬ
おほつかな
たのめしことの
みなかはりぬる
きみやあらぬ
わかみやあらぬ
おほつかな
たのめしことの
みなかはりぬる


いかたおろす
きよたき川に
すむ月は
さをにさはらぬ
氷なりけり
いかたおろす
きよたきかはに
すむつきは
さをにさはらぬ
こほりなりけり
Ясная луна
В чистых потоках реки Киётаки,
Куда спустили плот,
Даже весла не касаясь
Льдом обернулась...
Примерный перевод

ふるさとの
いたゐのし水
みくさゐて
月さへすます
成りにけるかな
ふるさとの
いたゐのしみつ
みくさゐて
つきさへすます
なりにけるかな


此世にて
六そちはなれぬ
秋の月
しての山ちも
おもかはりすな
このよにて
むそちはなれぬ
あきのつき
してのやまちも
おもかはりすな


かすならて
としへぬる身は
いまさらに
世をうしとたに
おもはさりけり
かすならて
としへぬるみは
いまさらに
よをうしとたに
おもはさりけり


すみよしの
まつのゆきあひの
ひまよりも
月さえぬれは
霜はおきけり
すみよしの
まつのゆきあひの
ひまよりも
つきさえぬれは
しもはおきけり


眞菰草
つのぐみ渡る
澤邊には
つながぬ駒も
放れざりけり
まこもくさ
つのぐみわたる
さはべには
つながぬこまも
はなれざりけり
В болотце,
Пересечённое рожками
Ростков травы комо,
Непривязанные кони тоже
Не разбредаются...
Примерный перевод
みよしのゝ
花の盛と
しりながら
なほしら雲と
誤たれつゝ
みよしのの
はなのさかりと
しりながら
なほしらくもと
あやまたれつつ
Я знаю о том,
Что в прекрасном Ёсино
Цветёт сакура,
Но раз за разом
Путаю её с белыми облаками.
Примерный перевод

曉の
鳥ぞ思へば
はづかしき
ひと夜ばかりに
何いとひけむ
あかつきの
とりぞおもへば
はづかしき
ひとよばかりに
なにいとひけむ


忘るなよ
忘れじとこそ
頼めしか
我やはいひし
君ぞ契りし
わするなよ
わすれじとこそ
たのめしか
われやはいひし
きみぞちぎりし


我妹子を
かた待つ宵の
秋風は
荻の上葉を
よきて吹かなむ
わぎもこを
かたまつよひの
あきかぜは
をぎのうはばを
よきてふかなむ


死なばやと
仇にも云はじ
後の世は
俤だにも
添はじと思へば
しなばやと
あだにもいはじ
のちのよは
おもかげだにも
そはじとおもへば


鳥部山
こよひも煙
立つめりと
いひて眺めし
人もいづらは
とりべやま
こよひもけぶり
たつめりと
いひてながめし
ひともいづらは


歸らむと
おもふ心の
あらばこそ
折りても花を
家苞にせめ
かへらむと
おもふこころの
あらばこそ
をりてもはなを
いへづとにせめ


思ふ事
ありてや見まし
秋の月
雲吹き拂ふ
かぜなかりせば
おもふこと
ありてやみまし
あきのつき
くもふきはらふ
かぜなかりせば
То о чём печалюсь есть ли?
Как увидел бы я
Осеннюю луну,
Если б не подул ветер,
Разогнавший тучи.
Примерный перевод

我ならぬ
葛の裏葉も
けさみれば
歸るとて社
露もこぼるれ
われならぬ
くずのうらばも
けさみれば
かへるとてこそ
つゆもこぼるれ


訪問れむ
事をぞ待ちし
時鳥
かたらふまでは
思はざりしを
たづねれむ
ことをぞまちし
ほととぎす
かたらふまでは
おもはざりしを

訪問?
汐風に
與謝の浦松
音さえて
千鳥とわたる
明けぬこの夜は
しほかぜに
よさのうらまつ
おとさえて
ちとりとわたる
あけぬこのよは
В ветре прилива
Холодает звук сосен
В бухте Ёса,
Прошла вместе с тидори
И рассвела эта ночь.
Примерный перевод

思置く
事だになくば
とにかくに
惜しかるべくも
なき命哉
おもひおく
ことだになくば
とにかくに
をしかるべくも
なきいのちかな


花よりも
月をぞ今宵
惜むべき
入なば爭で
散るをだに見む
はなよりも
つきをぞこよひ
をしむべき
いりなばいかで
ちるをだにみむ


君が歌
飾磨の市と
見しか共
かちのなきこそ
怪しかりけれ
きみがうた
しかまのいちと
みしかとも
かちのなきこそ
あやしかりけれ


いざや又
さらぬ別も
習はねば
猶覺めやらぬ
夢かとぞ思ふ
いざやまた
さらぬわかれも
ならはねば
なほさめやらぬ
ゆめかとぞおもふ


狩人の
朝踏む小野の
草若み
かくろへ兼ねて
雉子鳴くなり
かりひとの
あさふむをのの
くさわかみ
かくろへかねて
きぎすなくなり


折らずとて
散らでもはてじ
櫻花
この一枝は
家づとにせむ
をらずとて
ちらでもはてじ
さくらばな
このひとえだは
いへづとにせむ


つま木こる
山路は雪の
降りければ
世にふる道も
絶や志ぬ覽
つまきこる
やまぢはゆきの
ふりければ
よにふるみちも
たえやしぬらん


詠むれば
身の憂き事の
覺ゆるを
うれへ顏にや
月も見る覽
ながむれば
みのうきことの
おぼゆるを
うれへかほにや
つきもみるらん


後の世と
言へば遙かに
聞ゆるを
出入る息の
絶ゆる待つ程
のちのよと
いへばはるかに
きこゆるを
いでいるいきの
たゆるまつほど


さのみやは
あさ居る雲の
晴れざらむ
尾上の櫻
盛なるらし
さのみやは
あさゐるくもの
はれざらむ
おのえのさくら
さかりなるらし


山彦も
こたへぞあへぬ
夕附日
さすや岡邊の
蝉のもろごゑ
やまびこも
こたへぞあへぬ
ゆふづくひ
さすやをかべの
せみのもろごゑ


澄み昇る
心やそらに
立ち添ひて
今夜の月の
影となるらむ
すみのぼる
こころやそらに
たちそひて
いまよのつきの
かげとなるらむ


是を見よ
戀しかるべき
行く末を
かねて思ふに
ぬるゝ袂ぞ
これをみよ
こひしかるべき
ゆくすゑを
かねておもふに
ぬるるたもとぞ


逢ふにだに
かへむ命は
悲しきに
憂き人故に
身をや捨つべき
あふにだに
かへむいのちは
かなしきに
うきひとゆゑに
みをやすつべき


あひ見ても
忘るゝ程に
なりなまし
ありし契の
誠なりせば
あひみても
わするるほどに
なりなまし
ありしちぎりの
まことなりせば


よしさらば
導べにもせむ
今日ばかり
花もてむかへ
春の山風
よしさらば
しるべにもせむ
けふばかり
はなもてむかへ
はるのやまかぜ


待ちしより
豫て思し
散る事の
今日にも花の
なりにける哉
まちしより
かねておもひし
ちることの
けふにもはなの
なりにけるかな


鶉なく
すそのゝこ萩
うらかれて
峰のまさきそ
色付にける
うづらなく
すそののこはぎ
うらかれて
みねのまさきそ
いろづきにける


我恋は
人しらぬまの
うきぬなは
くるしやいとゝ
みこもりにして
わがこひは
ひとしらぬまの
うきぬなは
くるしやいとと
みこもりにして


何事を
忍ふの岡の
をみなへし
思ひしほれて
露けかるらん
なにことを
しのふのをかの
をみなへし
おもひしほれて
つゆけかるらん


いてやこの
時雨をとせぬ
暁も
老のねさめは
袖やぬらさん
いてやこの
しぐれをとせぬ
あかつきも
おいのねさめは
そでやぬらさん


今そしる
心の空に
すむ月は
わしのみ山の
おなし高ねと
いまそしる
こころのそらに
すむつきは
わしのみやまの
おなしたかねと


日にそへて
霜かれゆけは
くすのはの
有しはかりも
えこそうらみね
ひにそへて
しもかれゆけは
くすのはの
ありしはかりも
えこそうらみね


君か代は
つもりのうらに
あまくたる
神も千とせを
まつとこそきけ
きみかよは
つもりのうらに
あまくたる
かみもちとせを
まつとこそきけ


山たかみ
峰のさくらを
尋てそ
都の花は
見るへかりける
やまたかみ
みねのさくらを
たづてそ
みやこのはなは
みるへかりける


あゆちかた
塩ひの浦を
みわたせは
春の霞そ
又立にける
あゆちかた
しほひのうらを
みわたせは
はるのかすみそ
またたちにける


波かくる
立田河原の
ふし柳
木すゑはそこの
玉もなりけり
なみかくる
たつたかはらの
ふしやなぎ
こずゑはそこの
たまもなりけり


都人
おなし月をは
なかむとも
かくしも袖は
ぬれすや有らん
みやこひと
おなしつきをは
なかむとも
かくしもそでは
ぬれすやあらん


雲のうへに
ひゝくをきけは
君か名の
雨とふりぬる
をとそ有ける
くものうへに
ひゝくをきけは
きみかなの
あめとふりぬる
をとそありける