たえぬるか
相坂山の
さねかづら
しられぬ程を
何なげき劔
たえぬるか
あふさかやまの
さねかづら
しられぬほどを
なになげきけむ
明日は又
いかに眺めむ
散果てぬ
今日だにつらき
花の梢を
あすはまた
いかにながめむ
ちりはてぬ
けふだにつらき
はなのこずゑを
相坂や
かよふ心は
せきもゐず
ゆるさぬ中は
人目なりけり
あふさかや
かよふこころは
せきもゐず
ゆるさぬなかは
ひとめなりけり
ふりにけり
我もとゆひの
そのかみに
みさりし色の
秋のはつ霜
ふりにけり
わがもとゆひの
そのかみに
みさりしいろの
あきのはつしも
飛鳥風
袖ふく夜半の
寒けれは
また此里も
衣うつなり
あすかかぜ
そでふくよはの
さむけれは
またこのさとも
ころもうつなり
遠さかる
身はうつ蝉の
夏衣
なれはまさらて
秋風そふく
とほさかる
みはうつせみの
なつころも
なれはまさらて
あきかぜそふく