曇るとも
分かぬ山路の
木の間より
日影と共に
洩る時雨哉
くもるとも
わかぬやまぢの
このまより
ひかげとともに
もるしぐれかな
庵むすぶ
山の裾野の
夕雲雀
あがるも落つる
聲かとぞ聞く
いほむすぶ
やまのすそのの
ゆふひばり
あがるもおつる
こゑかとぞきく
荒はてし
難波の里の
春風に
今はたおなし
梅かゝそする
あれはてし
なにはのさとの
はるかぜに
いまはたおなし
うめかかそする
足からの
山立かくす
霧の上に
ひとり晴たる
ふしの白雪
あしからの
やまたちかくす
きりのうへに
ひとりはれたる
ふしのしらゆき