なれもまづ
谷の戶出て
君が代に
あへるを時と
鶯ぞなく
なれもまづ
たにのといでて
きみがよに
あへるをときと
うぐひすぞなく


いとはやも
分てたおらば
春の宮に
木だかく匂へ
宿の梅がえ
いとはやも
わけてたおらば
はるのみやに
こだかくにほへ
やどのうめがえ


をしなベて
まださかぬまは
尋ても
みらくすくなき
山櫻哉
をしなベて
まださかぬまは
たづねても
みらくすくなき
やまさくらかな


山の端に
あさゐる雲や
みよしのゝ
たかねの花の
さかり成らん
やまのはに
あさゐるくもや
みよしのの
たかねのはなの
さかりなるらん


住吉の
松に凉しく
聞そめつ
秋くるかたの
おきつしほかぜ
すみよしの
まつにすずしく
ききそめつ
あきくるかたの
おきつしほかぜ


夜な〳〵の
露の宿りに
成にけり
淺茅が原と
あるゝ古郷
よなよなの
つゆのやどりに
なりにけり
あさぢがはらと
あるるふるさと


かくしつゝ
世にふるかひは
なけれども
跡をばつけつ
關の白雪
かくしつつ
よにふるかひは
なけれども
あとをばつけつ
せきのしらゆき


あぢきなく
つゝむもくるし
いひ出て
中〳〵人の
心をもみん
あぢきなく
つつむもくるし
いひいでて
なかなかひとの
こころをもみん


これやこの
くろしき戀の
道ならん
行てとまらぬ
逢坂のせき
これやこの
くろしきこひの
みちならん
ゆきてとまらぬ
あふさかのせき
Так вот он каков
Этот тяжкий путь
Любви, —
Коль пойдёшь, не остановит
Даже застава Встреч.
Примерный перевод
Хонкадори на известное вака Сэмимару про заставу Встреч.
いかにして
人の契の
あさき瀨に
おつる泪の
淵となるらん
いかにして
ひとのちぎりの
あさきせに
おつるなみだの
ふちとなるらん


おなじくは
秋の宮井に
澄のぼる
光をそへよ
雲の上の月
おなじくは
あきのみやゐに
すみのぼる
ひかりをそへよ
くものうへのつき


よしさらば
とてもかくても
すまれけり
うきに任て
世をばすごさん
よしさらば
とてもかくても
すまれけり
うきにまかせて
よをばすごさん


万代の
春をかさぬる
九重に
わきて色そふ
庭の呉竹
よろづよの
はるをかさぬる
ここのへに
わきていろそふ
にはのくれたけ