葛城や
たかまの月の
影更て
雲ぞよそなる
嶺の秋風
かづらきや
たかまのつきの
かげふけて
くもぞよそなる
みねのあきかぜ


淺茅生や
かれ行をのゝ
霜の上に
猶影やどす
有明の月
あさぢうや
かれゆくをのの
しものうへに
なほかげやどす
ありあけのつき


いつも只
空にのみして
うき雲の
まよふ心を
しる人ぞなき
いつもただ
そらにのみして
うきくもの
まよふこころを
しるひとぞなき


吹風も
はやおさまりぬ
ことしより
千世をかさねよ
九重の花
ふくかぜも
はやおさまりぬ
ことしより
ちよをかさねよ
ここのへのはな