照まさる
月のかつらに
ならふらし
時雨ぬさきの
秋の紅葉ゞ
てりまさる
つきのかつらに
ならふらし
しぐれぬさきの
あきのもみぢば


まれにあふ
夜半の月影
心せよ
かたぶけばこそ
鳥も鳴なれ
まれにあふ
よはのつきかげ
こころせよ
かたぶけばこそ
とりもなくなれ