あひ志りて侍りける女のみまかりにけるをこひ侍りけるあひだに夜更けてをしの鳴き侍りければ

閑院左大臣



夕されば
ねに鳴く鴛の
獨して
妻ごひすなる
こゑの悲しさ
ゆふされば
ねになくとりの
ひとりして
つまごひすなる
こゑのかなしさ