橘則光の朝臣陸奥守にて侍りけるにおくのこほりにまかりいるとて春なむ歸るべきといひおこせて侍りければ女のよめる

光朝法師母



片しきの
衣の裾は
氷りつゝ
いかですぐさむ
解くる春まで
かたしきの
ころものすそは
こほりつつ
いかですぐさむ
とくるはるまで