東三条院かくれさせ給にける又の年の春、いたくかすみたる夕暮に人のもとへつかはしける

紫式部



雲のうへの
物思ふ春は
墨染に
かすむ空さへ
あはれなるかな
くものうへの
ものおもふはるは
すみぞめに
かすむそらさへ
あはれなるかな