九月十三夜人のもとにまかりて、夜もすから物語して侍けるつとめて、



あかさりし
君かなこりに
久堅の
月を入まて
なかめつるかな
あかさりし
きみかなこりに
ひさかたの
つきをいるまて
なかめつるかな


といひをこせて侍けるかへりことに

基俊



我もしか
あかてかへりし
月影の
山の端つらき
なかめをそせし
われもしか
あかてかへりし
つきかげの
やまのはつらき
なかめをそせし