また、この男、院の御門*、召して、「御前に菊を植ゑさせ給はむ。おもしろき菊奉れ」と仰せ事承りてまかづるに、
また、この男、院の御門*、召して、「御前に菊を植ゑさせ給はむ。おもしろき菊奉れ」と仰せ事承りてまかづるに、

* 宇多法皇
また召し返して、「その奉らむには、言付け奉らずは、納め給はじ」とありければ、かしこまりて、まかでて、かくなん、
また召し返して、「その奉らむには、言付け奉らずは、納め給はじ」とありければ、かしこまりて、まかでて、かくなん、


秋をおきて
時こそありけれ
菊の花
うつろふからに
色のまされば
あきをおきて
ときこそありけれ
きくのはな
うつろふからに
いろのまされば

* Включено в Кокинсю, 279
とて、奉りける。
とて、奉りける。