律師實源がもとにしらぬ女房の佛供養せむとて1よばぜ侍りければまかりてみればこともかなはずげなるけしきをみてかたのごとくいそぎくやうして立ちける程にすだれの内より女ばう手づからきぬ一へとまきゑの手箱をさし出したりければ從僧してとらせ歸りてみれば志ろがねの箱のうちにかきて入れたりける歌


讀人志らず

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玉匣
かけごに塵も
すゑざりし
雙親ながら
なき身とをしれ
たまくしげ
かけごにちりも
すゑざりし
ふたおやながら
なきみとをしれ