高光少将事

Про Такамицу-но сёсё

今は昔、高光の少将と申したる人、出家し給ひたりければ、あはれにもやさしくも、さまざまなることども侍りけり。
今は昔、高光の少将と申したる人、出家すけし給ひたりければ、あはれにもやさしくも、さまざまなることども侍りけり。

高光の少将=藤原高光
なかにも御門の御消息遣はしたりけむこそ、かたじけなく、「おぼろげならずは、御心も乱れけんかし」と、人、申しける。
なかにも御門の御消息せうそこ遣はしたりけむこそ、かたじけなく、「おぼろげならずは、御心も乱れけんかし」と、人、申しける。


みやこより
雲の上まで
山の井の
横川の水は
すみよかるらむ
みやこより
くものうへまで
やまのゐの
よかはのみづは
すみよかるらむ


御返り、

Ответ:

九重の
内のみつねに
恋ひしくて
雲の八重立つ
山は住み憂し
ここのへの
うちのみつねに
こひしくて
くものやへたつ
やまはすみうし


多武の峰に後には住み給ひしなり。

После того стал он жить в Тономинэ.

九条殿の御子。


九条殿=藤原師輔