文の上に、朱といふものを、つぶつぶとそそきて、「涙の色を」と書きたる人の返りごとに



紅の
涙ぞいとど
うとまるる
うつる心の
色に見ゆれば
くれなゐの
なみだぞいとど
うとまるる
うつるこころの
いろにみゆれば


もとより人のむすめをえたる人なりけり。