左衛門督家成長月の晦日頃にはじめていひそめていかなる事かありけむ、絶えて音づれ侍らざりけるが其冬ごろ、聞くことのあればはゞかりてえなむいはぬといはせて侍りける返事によめる

皇嘉門院出雲



夜を重ね
霜と共にし
置きぬれば
ありし計の
夢をだに見ず
よをかさね
しもとともにし
おきぬれば
ありしばかりの
ゆめをだにみず