建保五年四月庚申に、春夜といへる心を

後久我太政大臣通光



あまのはら
霞ふきとく
春風に
月のかつらも
花の香ぞする
あまのはら
かすみふきとく
はるかぜに
つきのかつらも
はなのかぞする