煩事侍ける比、もろともに月見ける人の許より、月ゆへ思ひ出よしとふらひて侍けれは

藤原顕綱朝臣



世中に
なからむ後に
思ひ出は
有明の月を
かたみとは見よ
よのなかに
なからむのちに
おもひいでは
ありあけのつきを
かたみとはみよ