夕ぐれがたにちひさきこに鈴虫を入れて紫の葉えふに包みて萩の花にさしてさるべき所の名のりをせさせて齋院にさし置かすとてその包紙に書き付けたりける

讀人志らず



しめの内に
花の匂を
鈴虫の
音にのみやは
聞きふるすべき
しめのうちに
はなのにほひを
すずむしの
おとにのみやは
ききふるすべき