文永八年七月院忍びて鷲尾に御幸し侍りける時女房の中より、君すめば心ありてや末遠く千世まつむしの聲聞ゆらむと侍りける返事に

兵部卿隆親



昔より
君がためなる
宿なれば
我も千とせを
まつ虫のこゑ
むかしより
きみがためなる
やどなれば
われもちとせを
まつむしのこゑ