文永二年九月十三夜五首の歌合に、野鹿

兵部卿隆親



是も又
花の友とぞ
なりにける
聞きてふる野の
小男鹿の聲
これもまた
はなのともとぞ
なりにける
ききてふるのの
さをしかのこゑ