前大納言實教人々に三十首の歌詠ませ侍りけるに、松間月

惟宗光之朝臣



山風に
志ぐるゝ松を
洩る月は
雲間に出づる
影かとぞ見る
やまかぜに
しぐるるまつを
もるつきは
くもまにいづる
かげかとぞみる