小倉の山庄思の外なる事出で來て住まずなりにける頃、古郷春月を

權中納言公雄



住み憂さに
暫し小倉の
宿かへて
見るにも霞む
春の夜の月
すみうさに
しばしをぐらの
やどかへて
みるにもかすむ
はるのよのつき