早う住み侍りける家の櫻を箱の蓋に入れて人の許に遣すとて

中務



年を經て
をりける人も
訪はなくに
春をすごさぬ
花を見る哉
としをへて
をりけるひとも
とはなくに
はるをすごさぬ
はなをみるかな