暮山鹿といふことを

彈正尹邦省親王



よそに猶
妻をへだてゝ
白雲の
夕ゐる山に
志かぞ鳴くなる
よそになほ
つまをへだてて
しらくもの
ゆふゐるやまに
しかぞなくなる