新拾遺和歌集卷第六
冬歌



弘安元年百首の歌奉りける時

前大納言爲世



露分けし
野邊の笹原
風冴えて
又霜こほる
ふゆは來にけり
つゆわけし
のべのささはら
かぜさえて
またしもこほる
ふゆはきにけり