新葉和歌集 - 予
あめつちひらけはじめしより、あしはらの代々にかはらず、世をおさめ民をなで、こゝろざしをいひ、こゝろをなぐさむろなかだちとして、わが國にありとしある人、あまねくもてあそび、さかりにひろまれるは、たゞこの哥の道ならし。
С тех пор, как появились земля и небо, тростниковая равнина из века в век неизменна
Ро
しかあろを、元弘のはじめ、秋つしまのうち、浪のをとしづかならず、春日のゝほとり、とぶ火のかげしば〳〵見えしかど、ほどなくみだれたるをおさめて、ただしきにかへされしのちは、雲のうへのまつりごと、更にふるきあとにかへり、あめのしたの民、かさねてあまねき御めぐみをたのしみて、あしきをたいらげ、そむくをうつみちまで、ひとつにすベをこなはれしかど、一たびはおさまり、一たびはみだるゝ世のことはりなればにや、つゐに又、むかしもろこしに、江をわたりけん、世のためしにさへなりにたれど、ちはやぶろ神代より、くにをつたふるしるしとなれる三くさのたからをもうけつたへまし〳〵、やまともろこしにつけて、もろ〳〵の道をもおこしをこなはせ給、おほんまつりごとなりければ、伊勢のうみのたまもひかりことに、あさか山の、ことの葉も、色ふかきなんおほくつもりにたれど、いたづらにあつめえらばるゝ事もなかりけるぞ。
ろ
こころを三の衣の色にそめぬるいまは、あしまのふねのさはるべきふしもなければ、かつはおいのこゝろをもなぐさめ、かつはすゑの世までものこさむため、かみ元弘のはじめより、しも弘和のいまにいたるまで、世は三つぎ、としはいそとせのあひだ、かりの宮にしたがひつかうまつりて、おりにふれ時につけつゝ、いひあらはせることの葉どもを、玉のうてな金のとのより、かはらのまど、なはのとぼそのうちにいたるまで、人をもちてことをすてず、えらびさだむるところ、千うた四もゝちあまりはたまき、名づけて新葉和歌よいへり。
金=こがね
花をたづね郭公をまち、月をながめ雪をもてあそぶよりはじめて、花の都にわかれをおしみ、草の枕にふるさとをこひ、いすゞ川いはし水のながれをくみては、光をやはらげて塵にまじはるちかひをたうとび、鶴のはやししかの園の跡をたづねては、まよひをのぞきて、さとりをひらくむねをこひねがふ。
Начинается с выездов к цветам, с ожидания кукушки, любования луной, игр со снегом. Потом печаль о разлуке со столицей цветов, тоска о родине на изголовье из трав, черпание воды в чистых потоках реки Исудзу, ...
まじはろ?
あるはかたいとのあひ見ぬ戀に思みだれ、あるは呉竹のうきふししげき世をなげきても、恨をかこち、おもひをのべ、えふのさかひのつねならぬことはりをかなしみ、また百敷のうちにしては、雨露のめぐみをほどこし、やしまのほかまでも浪風のをとしづかにして、むしろ田の鶴のよはひにあらそひ、すみよしの松の千とせをたもたせ給べきすべらぎのおほん光をいはひたてまつるにいたるまで、こゝろうちにうごき、こと葉ほかにあらはれて、六くさのすが
たにかなひ、一ふしのとるべきあるをば、これをすつる事なしといへども、よものうみのなみのさはぎも、こよろぎのいそとせにをよベれば、家々のことの葉風にちり、浦々のもしほ草、かきもらせるたぐひも又なきにあらざるべし。