おなじ比の事にや有けん、ある野原の中にて夜をあかしけるに、秋の末つかたなれば、虫のこゑ〴〵きほひなくを聞て、思つゞけ侍りける



いにしへは
露わけわびし
虫のねを
尋ぬ草の
枕にぞきく
いにしへは
つゆわけわびし
むしのねを
たづぬくさの
まくらにぞきく