宇治拾遺物語
- 巻第十二 樵夫の小童、隠し題の歌詠む事
巻第十二 (Свиток двенадцатый)
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今は昔、隠し題をいみじく興ぜさせ給ひける帝の、篳篥を詠ませられけるに、人々わろく詠みたりけるに、木こる童の、暁、山へ行くとていひける、
「このごろ、篳篥を詠ませさせ給ふなるを、人のえ詠み給はざなる、童こそ詠みたれ」と言ひければ、具して行く童部、
「あな、おほけな。かかる事な言ひそ。さまにも似ず、いまいまし」と言ひければ、「などか、必ずさまに似る事か」とて
めぐりくる
春々ごとに
桜花
いくたびちりき
人に問はばや
めぐりくる
はるばるごとに
さくらばな
いくたびちりき
ひとにとはばや
танка
весна
сакура
古本説話集 > 第38話 樵夫、隠題を詠む事
と言ひたりける。
様にもにず、思ひかけずぞ。