宇治拾遺物語
- 巻第三 同人仏事の事
巻第三 (Свиток третий)
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今は昔、伯の母仏供養しけり。
мать Ясусукэ
永縁僧正を請じて、さまざまの物どもを奉る中に、紫の薄様に包みたる物あり。
Эйэн
あけて見れば、
朽ちけるに
長柄の橋の
橋柱
法のためにも
渡しつるかな
くちけるに
ながらのはしの
はしはしら
のりのためにも
わたしつるかな
мост Нагара
танка
古本説話集 > 第21話 伯の母、仏事の事
長柄の橋の切なりけり。
мост Нагара
またその日つととめて、若狭阿闍梨隆源といふ人歌よみなるが来たり。
Рюгэн
「あはれ、この事を聞きたるよ」と僧正思すに、懐より名簿を引き出でて奉る。
「この橋の切賜らん」と申す。
僧正、「かばかりの希有の物はいかでか」とて、
「何しにか取らせ給はん。口惜し」とて帰りにけり。
すきずきしくあはれなる事どもなり。