源實が筑紫へ湯浴みむとて罷りけるに、山崎にて別れ惜しみける所にて詠める
源實みなもとのさね筑紫つくし湯浴ゆあみむとてまかりけるに、山崎やまざきにてわかしみけるところにてめる


命だに
心に叶ふ
物ならば
何か別れの
悲しからまし
いのちだに
こころにかなふ
ものならば
なにかわかれの
かなしからまし


江口白女