かくて靜空・寂昭なんど侍りければ、もの語り申しつつ連歌しけり。秋のことにて肌寒かりければ、寂然まできてせなかをあはせてゐて、連歌にしけり



思ふにも
うしろあはせに
なりにけり
おもふにも
うしろあはせに
なりにけり


この連歌こと人つくべからずと申しければ



うらがへりつる
人の心は
うらがへりつる
ひとのこころは