山家集・残集
- #20
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人に具して修學院にこもりたりけるに、小野殿見に人々まかりけるに具してまかりて見けり。その折までは釣殿かたばかりやぶれ殘りて、池の橋わたされたりけること、から繪にかきたるやうに見ゆ。きせいが石たて瀧おとしたるところぞかしと思ひて、瀧おとしたりけるところ、目たてて見れば、皆うづもれたるやうになりて見わかれず。木高くなりたる松のおとのみぞ身にしみける
мацу
瀧おちし
水のながれも
あとたえて
昔かたるは
松のかぜのみ
たきおちし
みづのながれも
あとたえて
むかしかたるは
まつのかぜのみ
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мацу