山家集・残集
- #22
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いまだ世遁れざりけるそのかみ、西住具して法輪にまゐりたりけるに、空仁法師經おぼゆとて庵室にこもりたりけるに、ものがたり申して歸りけるに、舟のわたりのところへ、空仁まで來て名殘惜しみけるに、筏のくだりけるをみて
空仁
西住法師
空仁法師
はやくいかだは
ここに來にけり
はやくいかだは
ここにきにけり
空仁法師
рэнга
плот
薄らかなる柿の衣着て、かく申して立ちたりける。優に覺えけり
大井川
かみに井堰や
なかりつる
おほゐかは
かみにゐせきや
なかりつる
Оигава
рэнга