心に思ふことありてかくつけけるなるべし。名殘はなれがたくて、さし返して、松の下におりゐて思ひのべけるに



大井川
君が名殘の
したはれて
井堰の波の
そでにかかれる
おほゐかは
きみがなごりの
したはれて
ゐせきのなみの
そでにかかれる